英語の自然な響きを求めて ③ 原稿を読まない


「英語の自然な響きを求めて」の第三弾です。ここに書くことが,このシリーズのなかで私が最も重要,かつ強調したい点です。




英語で講演するとなると,特に経験の浅い学生は,緊張するよね。

その際,先輩たちは,助言をするのが義務であるかのように,あーでもない,こうでもないと,熱心に助言したがるよ。

これがよい場合と,そうでないことがあるんですよ。



こんな人を知っています。

(英語の)講演にあたって,その一部始終を漏らさず書いて印刷し,記憶し,それを再現する。再現にあたっては,何も持たずに,喋っているようにみせる。

このように,なにも見ないで講演することを自慢にする人もいました。さらにまずいことに,これぞ英語講演の王道であると,例えば,自分が指導している学生に押し付ける先生がおられます。

自慢話としては結構ですが,講演のリズムがなく,まるで,小学生が自分の作文を読んでいるようで,むしろ滑稽ですね。



私なら,原稿を書いて覚えたりしません。秀才なら,それができるかもしれませんが,私は,幸運にもそうではありませんから。

まず,頭の中で,話すべき講演の内容を,ストーリーとして反芻し(これなら,寝床の中でもできます),消化し,ストーリーが完成した時点で準備OK,講演に臨みます。

その際,次の点は,忘れないようにします。

講演の中で,強調すべきキーワードは,ハガキ大の紙に,大きな字で書いて登壇する。キーワードは,3個から5個。

母国でない英語で講演するのです。極論すれば,どんな ” ブロークン ” でもよいのです。キーワードが伝われば,貴殿の熱意が伝わるのです。そのうえで,回を重ねるうちに,知らず知らずのうちに英語そのものも改善されます。

王道はありません。努力あるのみです。ラジオでは,中学生,高校生のための英会話番組が放送されいますから,毎日欠かさず,生活のリズムとして聞いてください。

自分の英語の講演を録音して,聞いてみてください。自分が伝えたい内容が,日本語にしてみて,自分が納得できるなら,講演は成功です。


***

余談です。

日本語で講演するとき,原稿を丸ごと読んでいるひとをみかけることは滅多にありません。

それを見たければ,国会を傍聴してください。論戦 と称して,総理大臣と野党の議員が遣り合っています。不思議なことに,総理大臣は,紙に印刷した文章を読んでいます。つまり,彼氏は,予め質問を入手し,(察するに有能な官僚が書いた)答えを読んでいるのです。すべての場合,このように事が運ばれます。わが日本国の国会で公式に認められた慣例のようです。下世話では,こうゆうのを ”八百長” というんではないでしょうか。






英語の自然な響きを求めて ① ② ③ は,ここで,ひとまずおわりにします。
後日,観点を変えて,書くつもりです




























by yojiarata | 2017-12-12 14:15 | Comments(0)
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