東京キッド と パロアルトタイムス


 ご隠居さん

このところ,ヘンテコな題の話がつづくけど,大丈夫?

大丈夫だよ。もしかして,君は超後期高齢者の私の頭の中を心配してくれているの。

 *?*

有難う,そのことなら心配はいらないよ。

どこも悪くないからね。

 ???

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美空ひばりが吹き込んだ「東京キッド」を,君は覚えているでしょう。

 歌も楽しや 東京キッド

いきでおしゃれで ほがらかで

・・・・・

藤浦洸(作詞) 万城目正(作曲)(1950年)


 覚えてますよ。極めて鮮明に。だけど,なぜ,「東京キッド」?


話せば長いんだけど,かいつまんで言います。

この間テレビを観ていたら,「東京キッド」を唄う美空ひばりが映っていたんだ。そしたら,急に,50年前のパロアルトが,頭の中を,駆け巡ったよ。

私が一家と共に住んでいたのは,すぐ隣りのスタンフォード大学医学部で仕事をするためです。

いまでは,シリコンバレーと背中合わせで,私のような財力の人間の住めるところではないけど,とにかく,50年前には住んでいたんだよ。

そのとき購読していたのが パロアルトタイムス(名前は記憶不確か),

わたしが突然思い出したのは,パロアルトタイムスに載っていたある日の記事:

曰く

子供のことを,キッド(キッズ)とよぶのをやめよう!

この記事が,周りにどれほど影響を及ぼしたかわかりません。だけど,いまでは,どこでも,誰でも,キッド(キッズ)を使っています。


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話はこれで終わりはないんだ。

私は,英語マニアで,いろいろなものを集めています。

その一つが,イギリスが世界に誇る

Oxford English Dictionary(OED)

ハードカバーでは,全12巻(プラス改訂部分付き),床が抜けるので,CD ROM 版を購入して,このパソコンにインストールして使っています。

引いてみると,流石 OED,次のような記載があります。

5. slang. a. A child, esp. a young child. (Originally lowslang, but by the 19th c. frequent in familiar speech.)

[1599 Massinger, etc. Old Law iii. ii, Iam old, you say, Yes, parlous old, kids, an you mark me well!] 1690 D'Urfey Collin's Walk iv. 183 At her Back a Kid thatcry'd, Still as she pinch'd it, fast was ty'd. 1719 Pills (1872) II.193 Send your kid home to me, I will take care on 't. 1841Ld. Shaftesbury Jrnl. 16 Aug. in Life (1886) I. ix. 347 Passed a few days happily with my wife and kids. 1861 Morris in Mackail Life(1899) i. 161 Janey and kid are both very well. 1894 Mrs. E.Lynn Linton One too Many I. vi. 132 The mother cannot live, and the poor little kid must have gone to the workhouse.
(赤字は筆者による)


1599年には,もう使われているんだね。

このように,OED にも,古くは,上品な言葉ではなかったけれど,19世紀に入ると,どこでも使われるようになり,現在至っているという記載があります。



おしまい







by yojiarata | 2017-11-30 22:28 | Comments(0)
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