ご隠居さん やけに元気がありませんね。殆ど ”涙目” だけと,眼科で診てもらったら。 安倍談話については,新聞,テレビなどで 一大ディスカッションが行われているけれど,私の肩の力が,ガックリ抜けたのは,一国のリーダーとしての彼の人の資質です。暗澹たる気持ちになったんだ。この男が,日本の今後に関わると思うと,悲しくなるんだよ。涙目になるんだよ。 彼の人は,まるで他人事のように,20分以上もかけて,ダラダラと同じことを繰り返していたでしょ。官僚が書いた文章を読んでいるんだ。何だか,疲れ切って,目のまわりはクマだらけ,目に輝きがないし,背中をポンと押すと倒れそうだったよね。威厳もなければ,迫力もない。醸し出す雰囲気も,私たち後期高齢者と同じ,ヨボヨボの爺さんですよ。去年,還暦を迎えたばかりなんだけどね。 「オマケ」に,以前,このブログに書いた 青春 から,青春の詩を引用しておくよ。占領軍総司令官として,元・第一生命ビルに居を構えていたダグラス・マッカーサーのオフィッスの壁には,この詩のコ ピーが貼られていたそうだよ。 還暦を迎えたばかりの 「精神的高齢者」 の彼の人も,マッカーサーの真似をして,総理大臣室に青春の詩を貼り付けておいたらどうでしょうね。 青春の詩 【 青春とは人生のある期間をいうのではなく,心の様相をいうのだ。 優れた創造力,たくましき意志,炎ゆる情熱,・・・・・ こういう様相を青春というのだ。 年を重ねただけでは人は老いない。・・・・・ 歳月は皮膚のしわを増すが,情熱を失う時に精神はしぼむ。 人は信念とともに若く,疑惑とともに老いる。 人は自信とともに若く,恐怖とともに老いる。 希望ある限り若く,失望とともに老い朽ちる。 】 サムエル・ウルマン (アメリカの詩人,1840-1924) 『青春』 岡田義夫訳) 宮澤次郎『感動の詩賦 青春』(糸井出版,第十一刷,1989) いまから百年近くも前に書かれたこの詩は,世界中の多くの人々の共感をよび,いまも愛誦され続けているよ。信念を失って干涸びた二十歳の老人がいてもおかしくないし,希望に燃える八十歳の青年がいてもおかしくないんだよ。 質問が官僚によって取り仕切られていたけど,通信専門の時事通信などではなく,新聞,テレビなどのメディアのなかから,産経新聞,日本テレビなどが質問するようにできているんだ。どう考えてみても,これはやらせですよ。 総理大臣の記者会見と称するものが度度あるけど,いつも,パターンはいつも同じだね。官僚に取り仕切られた 猿芝居 以外の何物でもないね。 ついでに,この前書いた 蒟蒻問答 をもう一度読んでください。 これ以上書くことはよして,このブログで私が繰り返し書いてきたことのなかから,2点だけ再現しておきます。 勝海舟のことば おれが始めて亜米利加へ行って帰朝したときに,御老中から,「その方は一種の眼光を具えた人物であるから,さだめて異国へ渡りてから,何か目をつけたことあろう。つまびらかに言上せよ」とのことであった。・・・・ 【再三再四問われるから,おれも,「さよう,少し目につきましたのは,亜米利加では,政府でも民間でも,およそ人の上に立つものは,皆その地位相応に怜悧でございます。この点ばかりは,全くわが国と反対のように思いまする」と言ったら,御老中が目を丸くして,「この無礼者控えおろう」と叱ったっけ。ハハハハハ】 高野澄(編訳)『勝海舟文言抄』(徳間書店,1974,238ページ) 伊丹万作のことば 伊丹万作が,太平洋戦争終結の直後の 昭和21年 (1946年) に書いた記事には,ドキッとさせられるよ。詳しいことは,ブログそのものを読んでほしいだけど,要点を書いておきます。 多くの人が,今度の戦争でだまされていたという。 いくらだますものがいても,だれ一人騙されるものがいなかったとしたら,今度のような戦争は成り立たなかったにちがいないのである。 「だまされていた」 といつて平気でいられる国民なら, おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや,現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。 詳しいことは,下記のブログの記事に書きました。 勝海舟のことば 伊丹万作のことば
by yojiarata
| 2015-08-15 23:49
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