満州の妖怪 と その末裔  安倍一族  巻の6






60年安保闘争



1960年5月,安保改定阻止国民会議が「非常事態宣言」を発し,国会周辺はにわかに緊張の度が高まったんだ。デモ隊と警官隊の衝突で,東大生の樺美智子さんが命を落とし,ほかに多数の負傷者が出たんだ。



a0181566_2283834.jpg

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2014/09/05 14:46 UTC 版)
1960年6月18日撮影



6月18日,新安保自然成立の日がやってきた。採決の行なわれるこの日,33万人(主催者発表),13万人(警視庁発表)の大デモ隊が国会議事堂を取り囲んだよ。


安保改定が国会で承認され,6月23日,批准書交換の日に岸は正式に退陣を声明した。


当時の雰囲気を今に伝える唄が残されているよ。君も知っている唄だよ。



西田佐知子「アカシアの雨がやむとき」

作詞:水木かおる
作曲:藤原秀行





アカシアの雨にうたれて
このまま死んでしまいたい
夜が明ける 日がのぼる
朝の光りのその中で
冷たくなった私を見つけて
あのひとは
涙を流して くれるでしょうか

・・・・・






この唄は,法案採決の日より以前の1960年4月にリリースされているんだけど,後になって,この日の情景をテレビなどで再現する場合,あの場の雰囲気にあっているため,今でもバックに流されることが多いよ。



坂本九「上を向いて歩こう」

作詞:永六輔
作曲:中村八大





上を向いて 歩こう
涙が こぼれないように
思い出す 春の日
一人ぼっちの 夜

・・・・・





「上を向いて歩こう」 は,あの日,デモの参加し,国会周辺で,座り込み,帰途についた時の怒りの心情を,永六輔が詩に綴った唄だということだよ。レコードの発売が安保闘争直後の61年です。



*



永六輔は1958年には,石原慎太郎,江藤淳,谷川俊太郎,寺山修司,浅利慶太,黛敏郎,福田善之ら若手文化人らと「若い日本の会」を結成し,60年安保に反対したんだ。なお,江藤,寺山,黛の三氏は,その後,鬼籍に入られたね。それに,残りの人たちは,今でも,あの頃の思いは変わってないんだろうか。






つづく

by yojiarata | 2014-10-15 10:45 | Comments(0)
<< 満州の妖怪 と その末裔  安... 満州の妖怪 と その末裔  安... >>