重ね詞



ご隠居さん 今日は何を書くつもりなの。


***



毎日が日曜日で,暇でボンヤリ過ごしていることが多いので,新聞をよく読むよ。その結果を題材にして,このブログを書くこともよくあります。


毎週土曜日の朝日新聞には,be と称するオマケが付いているんだ。今週(9月8日)の be の 2ページ 目に,


気にせず使っている重ね言葉は?

話し言葉で何となく使う



という「特集記事」が載っているよ。


読んでみると,

中学生の頃,面白がっていた


古の昔の
武士の士が
馬から落ちて落馬して
顔を赤らめ赤面し
腹を斬って切腹した


に類することが,いろいろ書いてあったよ。


ところで,辞書には,「重ね言葉」なる表現が,載っていることも,載ってないこともあるけど,この be の意味で使われていると書いたものは,見つからなかったよ。


それはそれとして,日本語には,

かさね‐ことば【重ね詞】

という立派な表現があるんだ。


意味を強めるために,同じ言葉または同じ意味の語を重ね用いたもの。「濡れにぞ濡れし」の類。重点。
言葉の遊戯の名。語頭に同音を有する言葉を誤りなく言うもの。「長持の上に生米・生卵」の類。

[株式会社岩波書店 広辞苑第六版]



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ところで,英語には,tautology という表現があるよ。つくばの研究所にいた頃,主任研究員のビル・プライス君 (オーストラリア出身) に教わったんだ。


Oxford English Dictionary には,次のように書いてあるよ。


tautology (tɔːˈtɒlədʒɪ) [ad. late L. tautologia (c 350 in Mar. Plotin. Sacerd.), a. Gr. ταὐτολογία, f. ταὐτολόγος: see tautologous; in F. tautologie.]

a. A repetition of the same statement.

b. The repetition (esp. in the immediate context) of the same word or phrase, or of the same idea or statement in other words: usually as a fault of style.

c. With a and pl. An instance of this; a tautological phrase or expression; †a repetition of something already said (quot. 1599).

d. Applied to the repetition of a statement as its own reason, or to the identification of cause and effect.

e. transf. A mere repetition of acts, incidents, or experiences; in quot. 1650, used for the sending of a thing to its place of origin.

f. Mod. Logic. A compound proposition which is unconditionally true for all the truth-possibilities of its elementary propositions and by virtue of its logical form. 1959 Listener 19 Mar. 510/1 The simplest rigorous proof is tautology. This consists, essentially, of showing that some statement covers all possibilities.



流石に,OED だね。感心しました。


我々も,長い年月にわたってひき継がれてきた文化遺産である日本語を大切にしたいね。



追記


このブログで,新聞と書いたら,とくに断らない限り,朝日新聞のことです。前にも,何度も断り書きを書いたけど,私が取り始めた新聞が,偶々,朝日新聞だったという以外に理由はありません。別に,朝日新聞が一番良いなんて思っていたわけではありません。第一,いまさら別の新聞にするのは面倒ですから。








by yojiarata | 2014-09-08 20:21 | Comments(0)
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