人気ブログランキング | 話題のタグを見る

誰よりも 閑さを 愛す



ご隠居さん またまた ヘンテコな 題だね。



***



すぐ前に書いたブログ 「五月蝿いNHK ・・・ 」 の続編のつもりです。ブログ 2点でワンセットになっているから,こちらも我慢して,読んでください。


突拍子もないようだけど,松尾芭蕉の句


閑さや岩にしみ入る蝉の声



は,MJQ ( Modern Jazz Quartet ) の 『 ジャンゴ 』 を突然思い出させるんだ。

誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_2125341.jpg





「ジャンゴ」は,MJQのボス・ジョン・ルイスが,敬愛するベルギー生まれのギタリスト・ジャンゴ・ラインハルト (1910-1953) に捧げた曲なんだけど,一聴忘れがたい響きをもっているよ。もし,聞いたことが無かったら,君もぜひ,一度聴いてみてよ。

この曲の出だしは,芭蕉の句そのものだと思うけどね。


それまで,ジャズ,それが変化してできたモダン・ジャズには興味がなかったんだ。ただ,ガチャガチャ五月蝿い (うるさい) だけだと,偏見があったんだろうね。

「ジャンゴ」を聴いた後,MJQの録音を次々に購入しました。なかでも,J. S. Bach の「プレリュードとフーガ」には,心を打たれたね。この曲は,ジョン・ルイスが J.S.Bach の平均律クラヴィーア曲集を編曲したものです。

第4集・完結編 まですべて購入したけど,最初の印象は全く変わらなかったよ。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_2147696.jpg




ジョン・ルイスのピアノ,ミルト・ジャクソンのビブラホン,静逸の言葉がぴったりです。

このあと,MJQのCDを買い集めたけど,どれもが素晴らしいよ。

例えば,

誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_1637370.jpg


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_16543478.jpg


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_2046285.jpg






続いて,現在はピアノで演奏される J.S.Bach のチェンバロ曲を集めました。その過程で,スイスのピアニスト・エドウィン・フィッシャーの演奏に出会ったんだ。「平均律クラヴィーア曲集,第1巻」, 続いて,「第2巻」 を購入しました。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_16553228.jpg



誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_10445527.jpg

エドウィン・フィッシャー (1886-1960)




バッハのピアノ曲を集めている時,ウィルヘルム・ケンプの編曲による 「Kempff plays Bach 」 の CD を見つけて直ちに購入しました。尻尾に,グルックの「妖精の踊り」ほか一曲が,オマケでついています。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_21535141.jpg




本郷三丁目の ”音楽喫茶” 様 の喫茶店・「麦」 (話をしても注意されない)で,何かの会の後,何人かでお茶を飲みました。あの辺りは,昔の店が次々に姿を消して,カラオケ屋やコンビニになってすっかり様変わりしたけど,「我らの青春・麦」はいまでも,そのまま存在するよ。嬉しいね。

親友で,今は亡き三井幸雄さんも,この時,一緒だったんだけど,偶々この曲がかかったんだ。三井さんが,この曲は何だと仰るから,私のLP のことを話すと,すぐ後で,購入したといっておられました。その意味でも,忘れがたい曲だね。いま手元にあるのは,CDだけど,聴くたびに,カラオケで,決まって「人生の並木道」をしみじみ唄っておられた三井さんを思い出すよ。あれから,30年近くになるけど。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_1051284.jpg

三井幸雄 (1938-2000), 薬学科の建て替えのための解体工事





*



松尾芭蕉から,話がどんどんと膨張してしまったけど,考え始めて,喋り出すと止まらなくなるのが私の癖なので,お許しの上,もうしばらく,付き合って下さい。



モダン・ジャズにも,静かで耳に心地よく響く曲が少なくないよ。

例えば,バド・パウエルの「クレオパトラの夢」。

「クレオパトラの夢」は,本国のアメリカでは,全く評価されていないんだそうだけど,日本では,大変に人気があって,かって,CMで流されていたから,大抵の人には,馴染の曲です。

アメリカで評価が高かろうが,低かろうが,いいものはいいよ。静かでね。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_1835567.jpg





バド・パウエルといえば,モダン・ジャズの巨人。私のCDの棚にも,7,8 枚の CDが並んでいるよ。どれも,なかなかいいよ。五月蝿いといえば,五月蝿いんだけど,すっきりと理屈が通っているから,よく聴くんだ。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_20484245.jpg





マイルス・デービスにも,良いものがあるよ。私は,スペインの響きが好きだね。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_1657025.jpg



ジャズではないけど,フランスの ピアニスト・リチャード・クレイダーマン (1953年生まれ) のデビュー曲(1976年発表)「渚のアデリーヌ」 は,世界的な大ヒットとなったんだ。ほかに,「星空のピアニスト」などの透明で静かな曲が沢山あるよ。日本にも,現在は,同じような感じのピアノ曲を演奏する人が少なからずいるけれど,”本家” はクレイダーマンだよ。

君も,YouTube で聴いてみてよ。素晴らしいから。



*



クラシックは,聴かないのかって?。


聴きますよ。だけど,若い頃から熱心に聴いてきた 例えば,ベートーベン。後期のピアノソナタや後期の弦楽四重奏曲などは,いまでは,ずっしりと肩にかかるという感じになったよ。だから,この歳になってから,聴かなくなりました。


それより,例えば,レオポルド・ウラッハがウィーン・コンチェルト・ハウスのメンバーと録音したブラームスのクラリネット五重奏曲。 とくに,空から舞い下りてくるようなアダージョの ”哲学的な調べ”。 圧倒的だね。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_1748363.jpg



イングリッド・ヘブラーの 「フランス組曲 (J.S.Bach)」 。長い曲だけど,そこはかと無く流れるピアノの音色が,夜,ボンヤリ聴くのにぴったりです。


誰よりも 閑さを 愛す_a0181566_16554796.jpg




*



ちょっと読むと,毎日のようにレコード,CDを買い込んで,家庭内経済紛争の火種になったんではないかと,君が心配するとといけないから,断っておくけど,私のレコード,CDの収集癖は,50年にわたるんだ。ポツリポツリと買っているから全く問題ありません。





未完

by yojiarata | 2014-08-26 22:50
<< 殿  ご乱心の逆噴射 NHKテレビ が 五月蠅くて ... >>