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南方熊楠  巻の二  資料編



ご隠居さんは「物持が好い」から,さぞかし資料も大量に集めているんだろうね。


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そうだね。私は,若い頃から,南方熊楠に強く惹かれるものがあり,全集のほか,目にしたものは手あたりしだいに集めてきたんだ。

「全集」なんて買ってしまうと,安心するせいか,実際にはあまり読まないことが多いんだよ。『圓朝全集』 (春陽堂版,角川書店版) なども,昔の古い文章がどうにも退屈のせいもあって,全編に目を通すことは不可能だったよ。

それにしても,五代目古今亭志ん生さん は凄いよ。圓朝の本を毎晩枕元に置いて,徹底的に読み込んで,素晴らしい噺 (例えば,『御家安とその妹』) を自分のものにしたんだからね。


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今年の春頃,ふと思い立って,南方熊楠のことを,自分なりにまとめておきたいと考え,全集など手持ちの資料を,徹底的に読みました。何しろ,超後期高齢者のため,毎日が日曜日,出かける先は,病院くらいのものだからね。お蔭で,「小児科」 と 「婦人科」 以外の全ての科の先生方とは,いい 「友達」 になったけどね。

これまでに目を通した資料は,次の写真に並んでいるよ。


南方熊楠  巻の二  資料編_a0181566_14463951.jpg

2014年6月15日撮影



次の「巻の三」 から は,私なりに整理した南方熊楠を,順番に書いていくことにします。




つづく

by yojiarata | 2014-07-17 15:17
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