2014年5月27日
2014年5月28日 追加,改定 2014年5月29日 追加,改定 2014年5月29日 追加,改定 ご隠居さん 最近,晴れやかな顔をあまり見ないね。 毎日,毎日,あの御方の演説を見たり,読んだりしているんだよ。晴れやかな顔になれるわけがないでしょう。 (時時刻刻)無人機,中朝探る目 日本に初配備 米,世界展開を加速 2014年5月25日(朝日新聞・朝刊,2 総合) 無人機,中朝を探る目(時時刻刻) を読んでいるうちに,恐ろしくなってきたんだ。 【米軍の無人偵察機グローバルホーク(GH)が24日,日本に初めて一時配備された。米側は東アジア地域に照準を合わせ,北朝鮮情勢や台頭する中国を念頭に日本を拠点とした偵察活動を本格化させる構えだ。同盟強化をかけ声に安倍政権も足並みをそろえ,無人偵察機の導入を見すえている。 24日午前6時すぎ,朝もやの残る青森県三沢市の在日米空軍三沢基地。全長14メートル余りの機体に対して,翼の端から端まで40メートルもある長い両翼を備えた濃いグレーの機体が滑り込むように滑走路に進入した。 到着したのはグアムのアンダーセン米空軍基地所属の1機で,28日に2機目が三沢入りする予定。三沢基地内の地上施設でパイロットが操縦に当たり,一定高度以上になると,米カリフォルニア州にある空軍基地から衛星通信を通じて遠隔操作する。すでにパイロットや整備士ら約40人の米軍人らが三沢入りしており,来月上旬から偵察活動の本格運用が始まる。 * 三沢配備の理由の一つが台風の影響だ。グアムは5~10月ごろに台風に見舞われることが多いため,この時期だけ拠点を日本に移し,GHの稼働率を高める狙いがある。 米国防総省のカービー報道官は22日の記者会見で「GHの配備により,海域の状況把握から災害復旧まで様々な活動における我々の監視能力を高めることになる」と語った。 * 英紙ガーディアン(電子版)によると,公表されているだけで少なくとも11カ国が計約800機の無人偵察機や無人攻撃機を保有。このうち8割以上は米国で,無人機の世界展開を加速させている。 今年2月にシンガポールであった航空産業展には,米国など世界の有力企業がこぞって無人機を出展した。無人機の先進技術で知られるイスラエルの担当者は語った。「軍事予算が増加しているアジアは,日本も含めて重要な市場だ」 自衛隊は来年度に無人偵察機3機を導入する計画だ。「米軍との連携を考えればGHしかあり得ない」(自衛隊幹部)という。配備先は三沢基地が有力だ。 自衛隊が無人偵察機の導入を急ぐのは,情報収集分野で中国が台頭しつつあるからだ。昨年9月には尖閣諸島周辺を中国の無人機が初めて飛び,日本政府内に危機感が広まった。中国の公船が日本の領海に侵入する事態も頻繁に起きている。中国の動きをどうとらえるかは,日本の安全保障上,大きな問題だ。 * さらに日本政府は,米国との同盟強化の意味でも重要と見る。中国に加え,核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対抗するために,情報収集に日米の協力が欠かせないと考えるからだ。自衛隊幹部は「日米が同じ装備を持てば,偵察する地域や時間など役割分担して活動が広がる。より米軍と一体化し,抑止力が高まる」と語った。米軍の無人機が集めた極秘情報の提供をさらに受けられるという計算もある。 しかし,日米で軍事情報の共有が進むことは,自衛隊と米軍がより一体となって軍事行動を取ることにつながる。安倍政権は,武力で他国を守る集団的自衛権を行使できるようになれば,無人偵察機の役割はさらに広がると考えている。 政府は行使が必要として,与党に示す事例の中に,米国に向かう弾道ミサイルの迎撃や米艦船の防護などを挙げる。防衛省は,こうした有事(戦争)で無人偵察機は中心的な役割を果たす,と考えている。 海上保安庁や警察などでは対応できないが,戦争までには至っていない「グレーゾーン事態」でも無人偵察機を使う考えが防衛省内にある。尖閣諸島での中国との対立を念頭に,武装集団が不法上陸した際や,不法上陸に至るまでの情報収集に役立てる考えだ。 しかし,グレーゾーン事態で自衛隊が前面に出れば,かえって軍事的緊張が高まる,という議論もある。与党協議でも,公明党は自衛隊の活用より,海上保安庁の態勢強化を主張している。身近な「危機」を強調し,高価な兵器購入を進めようとする政府側の意図も透けて見える。 * また航空法ではGHのような大型無人機の位置づけが定まっていない。米軍のGHは日米地位協定の特例法により運用を始めるが,自衛隊への導入に向けても同盟重視が先走るあまり,安全確保がおろそかになるおそれもある。自衛隊内には,将来的には無人攻撃機の保有も考えたいという声もあるが,「専守防衛」から大きく逸脱する考えだ。】 ところで,大型無人機GHは,日本から,8000キロ以上も離れたアメリカ・カリフォルニアの米軍の基地から遠隔操作されるんだ。つまり,モニターを見ながら昼寝でもしていればいいんだよ。この,バケモノのような無人機に何が起ころうと,痛くも,痒くもないんだ。困ったことだね。これも,安倍御爺様が結ばれた日米安保条約のなせるわざだからね。 この間,騒音のため,夜間の自衛隊機の飛行は「マカリナラン」という判決が出たけど,防衛大臣は,緊急事態ということもあるから,受け入れられないと涼しい顔付きだったよ。第一,この判決は,アメリカの飛行機とは無縁だからね。日米安保に従いますので,アメリカ様,どうぞご自由に,昼でも,夜でも,ガーガー飛んでくださいというしかないんだよ。 残念だね。無念だね。 と,言っているうちに,ひっくり返らんばかりの記事が今日の夕刊に出たので,急遽追加します。 2014年5月28日(水曜日,夕刊 1面) 【邦人乗らぬ米艦も護衛 集団的自衛権 首相,国会答弁 他国を武力で守る集団的自衛権について,安倍晋三首相が行使の検討を正式に表明してから初めての国会論戦が始まった。首相は28日の衆院予算委員会で,朝鮮半島有事を念頭にした米艦船について,日本人が乗っていなくても守る考えを示した。さらに首相はペルシャ湾の「ホルムズ海峡」と具体的な地名を挙げ,機雷の除去やタンカーなどを守るため集団的自衛権の行使が必要との考えも示した。 首相は「日本の近国で紛争が起こり,その国から逃れようとする邦人を日本に輸送する米国の船を自衛隊が守れなくてよいのか」と指摘。さらに首相は15日の記者会見で 母子らが乗った米艦のパネルを示し,行使が必要な事例とした件に関して,「『日本人が乗っているから守る』『日本人が乗っていないから駄目だ』ということはあり得ない。極めて明確な例として 『邦人』 を示した」と述べ,日本人が乗っているかどうかは米艦を守ることと関係ない,との考えも示した。 首相はさらに「外国の船を雇うこともある。それは米国船ではない」とも述べ,邦人が乗っていれば,米国以外の国の船も集団的自衛権を使って守る考えを示した。「私は米国の船以外は駄目だと言ったことはない。米国のみが集団的自衛権の対象になるわけではない」 とも強調した。 また,首相は「機雷によってホルムズ海峡が封鎖された場合,ここを通るタンカーによって日本のエネルギーは供給されている。各国が協力して機雷掃海を行っているのに我が国ができなくても いいのか。我が国を含む船舶の護衛に参加しなくていいのか」 と強調した。 一方,首相は中国軍機による自衛隊機への異常接近について「偶発的事故につながりかねない危険極まりない行為があった」と述べた。】 また出たよ。 2014年5月29日(木曜日,朝刊 1 面) 【安倍晋三首相は28日の衆院予算委員会で,他国を武力で守る集団的自衛権の行使が認められた場合,自衛隊を中東・ペルシャ湾のホルムズ海峡へ派遣することを想定している,と明らかにした。首相は日本から遠く離れた地域へも自衛隊を派遣する可能性を示し,米国以外の国を守る考えにも踏み込んだ。】 2014年5月29日 (夕刊,1面) ついに出たね。これで,ダメ押しだね。最終版。語るに落ちるとはこのことだよ。ゆっくり読んでちょうだい。 【安倍晋三首相は29日の参院外交防衛委員会で,他国を武力で守る集団的自衛権の行使などをめぐる審議に臨んだ。日米防衛協力のための指針(ガイドライン)を年末までに見直すことで合意したことに触れ,「それに間に合うように,本件についての方針が固まっていくことが理想的だ。与党で協議が進むことを期待している」と答弁した。 首相は「新しい観点に立って安全保障政策を構築することが可能となれば,それを踏まえたガイドラインの見直し作業を進めていく」とも述べた。 朝鮮半島の有事(戦争)で北朝鮮に武器弾薬を運ぶ船舶を念頭に,強制的に検査する「臨検」についても「米国が隣国で攻撃を受けた際,敵対的な国に武器などが持ち込まれる可能性がある中で,できなくていいのか」と主張した。 首相はまた,15日の会見で示した日本人を乗せた米輸送艦を自衛艦が防護する事例について「リアリティーがどのくらいあるのか」(民主党の福山哲郎氏)と批判され,「最初から『こういう事態はない』 と排除していく考え方は,『嫌なことは見たくない』というのと同じことだ。あらゆる事態に対応できる可能性,選択肢を用意しておくことは当然だ」と反論した。】 もう一度,次の記事を読み直してほしいよ。 集団的自衛権の行使 安倍内閣総理大臣の記者会見 NHKクローズアップ現代 4月16日の変 死の商人 より美しい 誇りのある国 もう世も末だね。この男,到頭 頭がおかしくなったよ。彼はどうなってもいいよ。自業自得だからね。だけど,アメリカの命令で,ノコノコついていって,日本がまた,戦争に巻き込まれ,多くの人の命が喪われることを,心配しなければならない時代になってきたのは,彼の責任だよ。これは絶対に許せないよ。 昔,「その男,凶暴につき」(1989年公開)という北野武監督・主演の映画があったけど,国会答弁をみていると,彼の人の態度が段々とデカくなってきたことは確かだね。何しろ,後ろからアメリカが見張っているんだから。せめて態度をデカくして,アメリカ様,こんな具合でよろしうございますかと,ご機嫌伺いしてるんだからね。態度がデカくなればなるほど,頭の中身のない,威張っているだけのサル山のボスザルのようで,滑稽だね。
by yojiarata
| 2014-05-27 21:33
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