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小言幸兵衛 猛暑で爆発するの記 その1




世間は夏休みだが,超後期高齢者の私は,もともと毎日が日曜日なので,その実感はない。おまけにこの暑さでは,頭の中の温度が外気温度に近づき,ブログはこのところ休眠状態になっている。

このままでは,手持無沙汰なので,夏休み番外編を書くことにした。


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街にでて,店に入ると,どのようによばれるか。まず,おじさん,お父さん,旦那(または旦那さん,発音によっては,だんさんと聞こえることがある),さすがにおじいさんとよばれたことはこれまでにない。おじいさんには,違いないのだが。知り合いもでき,問答を交わす。ここでは,友人の助言に従って,ご隠居さんと表現することにする。


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ご隠居さん,相変わらず,仏頂面してしているね。なにか起こっているようだけど,今日の問題点は何なの?


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集団的自衛権のことですよ。同盟を結んでいる国,例えばアメリカがどこかの国に攻撃されたら,日本は助ける義務をもつということになる。軍事大国のアメリカを,日本が助けに行くというのは,なんだか滑稽だけどね。

いまの憲法では,軍備を持たないことが決められているから,この議論は,当然のことながら,憲法改正の布石になる。

こうゆう大事なことを決めるとき,現在の総理大臣は,有識者を集めて意見を聞くと言うんだけれど,集める有識者がすべて,自分の手の者というのが許し難いところなんだ。いろんな役職を決めるとき,全部自分の意に沿った人を選ぶんだから,独裁国と何も変わらないのじゃないの。

例えば,アメリカなら,何かを決める時,上院で聴聞の会が開かれ,厳しい質問が飛び,その結果によって物事が決まるんだよ。トヨタ自動車のボンボン(社長)が出席したあれですよ。ボンボンは,たいへんよくやったと思うよ。

ところで君は,満州の妖怪とよばれた岸信介なる人物を知っていますか?安倍総理大臣の実のお爺さんだよ。東條英機と組んで満州で散々悪いことをして,極東軍事裁判では,当然,東條とともにA級戦犯となるはずのところだったんだけれど,二人のうち,何故か,絞首刑になったのは東條だけで,岸信介は釈放され,悪運強く,のちに総理大臣にまでなったんだ。60年安保の時の総理で,何者かに刺され,哀れな姿でテレビに映っていたのをいまでも思い出すよ。有罪となって,絞首刑になっていれば,靖国神社に合祀されるんだから,安倍大臣も安んじて,参拝できるんじゃありませんかね。

日米安保によって,岸首相は日本を売り渡してしまったんだよ。オスプレイは,今,何機どこを飛んでいますとか,双眼鏡で空を見るはめになったのは,そのためだよ。情けないね。

最近,ニュースで聴いたんだけど,オバマ大統領は,ものすごく演説がうまいけれど,言っていること(たとえば,核拡散の問題)が実現したためしがほとんでないと貶されているそうだよ。

だけど,オバマ大統領はまだいいほうだよ。我らの首相は,演説はお話にならないくらい下手くそだし,それが実現したためしがないものね。福島に行けば行ったで,最重点課題として明日にも復興させるといい,山口に行けば行ったで,大災害に政府は直ちに対応すると大見得を切るんだからね。それに,いまだに原発を輸出して商売を続けているんだよ。一体何を考えているんだろうね。

じゃ,また近いうちに。

つづく

by yojiarata | 2013-08-20 11:28
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