あれから半年余りが過ぎた。怒りも時と共に薄れてきたので,ここにその顛末を書く。 事の起こりは,2012年9月16日(日曜日),朝日新聞朝刊の読書欄で,「思い出す本 忘れない本」を目にしたことから始まる。 読書欄「思い出す本 忘れない本,愛を語る,まばゆい世界」を目にした瞬間,唖然として言葉を失った。 知り合いの朝日新聞の社員にメールしてみた。 【このような大きな記事を掲載される場合,担当委員によるレビューはなさらないのでしょうか? 福永武彦 『草の花』 は,戦前,戦後に青春時代を送った男性(女性についてはわかりません)にとっては,永遠の書です。いまでもコンスタントに読者を得ていると思います。 言葉は悪いですが,”こんなわけのわからない人物のわけのわからない文章”の記事を掲載された書評欄の担当委員の見識を疑います。この女性が,熊本の高校の頃,体型を売り物にして,タレントになったことは無論承知しています。 ここの書かれている文章は全く意味不明です。この本を実際に通読されたかどうか甚だ疑問です。】 この物語には,サナトリウムに入院,やがて死を迎える汐見茂思,友人の藤木忍,藤木の妹の千枝子の三人が登場する。とくに,この本の後半2/3は,汐見の遺書に書かれた千枝子との思い出,結婚して他家に嫁いだ千枝子から藤木にあてた手紙が淡々とした筆で綴られていて,心に沁みる。 こうしてみると,この欄の筆者は,「思い出す本 忘れない本」に実際には目を通していないか,それとも”認知症”のためすべて(といってよいと思う)を忘れ去ってしまっているのかのいずれかではないか。 文章中に何のかのと御託を並べておられるが,彼女のおっしゃる「愛を語る,まばゆい世界」は,いやしくも大新聞に大きく掲載するにはあまりにも恥ずかしく,低レベルの内容である。 この欄の著者は,NHKの番組「****のすずらん本屋堂」に出演し,本の紹介をしているとのことである。要注意! もしも,筆者がいい加減なことを書いていると思われる方は,近くにおられる(戦前,戦後に青春時代を送った)男性に意見を聞いていただきたい。 蛇足ながら,福永武彦 は 小説家・池澤夏樹の父上である。
by yojiarata
| 2013-04-22 23:20
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