1月12日の朝日新聞(夕刊)は, 「科学技術会議を強化へ」 と題する次の記事を掲載した。
筆者はすでに,総合科学技術会議が抱える様々な問題点に関して,拙書 『日本の科学行政を問う 官僚と総合科学技術会議』 (薬事日報社,2010)で徹底的に議論した。 一体,今,何を,どう変えようというのか,注目したい。 昨年の11月6日のブログ 「日本の科学技術政策」で,山中伸弥博士のノーベル賞受賞に関連して,日本の科学行政について私見を述べた。 この点に関連して,ピア・レビュー,日本のポスドクなど日本のサイエンスの現在と今後に関わるいくつかの点を題材に,その後に執筆したブログ ブログ2で議論した。 つい先日の1月11日の朝日新聞(夕刊)に掲載された 「iPS 細胞研究 1100億円助成方針 文科省,10年間で」 が気になる。
1100億円。これは大変な額である。 山中博士の偉大な業績を,筆者がどうこう言っているのではないことは理解してほしい。それどころか,山中博士は, と多くの人から尊敬されている,ユーモアに富んだ愛すべき人柄の人物である。 しかし,それとこれとは違う。アメリカ,ヨーロッパであれば,たとえノーベル賞であろうとなんであろうと,慎重に用意された分厚い予算実行計画が国内外の第一級の複数の研究者の目が通るピア・レビューを経て,採択するか否かが決定される。 どのような研究分野であれ,成果が積み重なりつつ,形を変えながら,どんどんダイナミックに変化していくものである。したがって,常識的には,十年先までの研究計画を提案することなど不可能だと思う。 筆者がここで知りたいのは,今回の1100億年の研究予算には,どのような研究計画書が作成され,どのようなピア・レビューを通って決定されたである。現実は,いつもの の図式なのだろうか? 誤解を招くことを承知の上でこのブログを書いたが,筆者の意図するところを汲んでいただければ幸いである。
by yojiarata
| 2013-01-14 23:20
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