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薬学と共に生きる



友人の勧めもあって,ブログを書き始めて2年近くになる。

筆者は,薬学を専攻し,過去50年以上にわたって,教育,研究を生業としてきた。そのせいもあって,筆者のブログは,良くも悪くも,現在のような内容のものになった。

日本薬学会の会員に毎月配布される会誌 ファルマシアに,2012年度は毎号,会員のためのコラム「薬学と50年」を執筆した。その題名は以下の通りである。なお,このブログの読者のために,記事に1行ずつ要約を付した。


1) 薬学はピリジンの香り
薬学を専攻することを決め,建物に入った時の経験はその後の50年を決める

2) 「命」を学ぶ
司法解剖を何度も見学する機会を得て,「命」を学んだ

3) 逆転の発想
内外の優れた研究者の,凡人には思いつかない発想に驚嘆,刺激を受ける

4) 未知との遭遇
高橋秀俊,後藤英一両博士によって作られた日本最初の ”電子計算機” を利用させていただいた経験

5) ひとたび生を得て,滅せぬ者の有るべきか
がん細胞は,自然界で唯一,死滅することを忘れた細胞である

6) 恐怖の報酬
学生実習で,現場の実験の恐ろしさを知る

7) 指揮官の器
研究を組織して,大きく発展させるには,指揮官の力量が問われる

8) ポーリングの講演を聴く
大学院学生の時に聞いた ”分子医学” に関する講演に,詳細は理解できずとも,いたく感銘を受ける

9) 医師の教え
何人かの医師をの会話を通じて,薬物の化学に全く関心がない医学の世界の問題点を知る

10) 構造生物学と創薬
構造生物学は,今後,創薬に貢献するだろうか?

11) 研究費バブル 夢か現か
研究費の配分において必須のピュア・レビューのシステムは,日本には確立していない

12) 少年よ ドンキホーテになろう
目的を定めたら,猪突猛進して,日本のサイエンスの先頭に立ってほしい


機会があったら読んでいただければ幸いです。
by yojiarata | 2012-11-20 21:25
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