10年以上も前のことであるが,ヘンテコリンな症状に襲われた。息をするたびに,頭の中に何処からともなく空気が噴出して流れ,ざわざわと音を立てて耳から出て行くのである。生き死の問題ではないのだが,如何にも気持ちが悪い。 耳鼻科にいくと,これは,“耳管開放症” といって,体重が急に減るときによく起こるのです。体重が増えればまたもとにもどりますとのことであった。 たしかにその時,体調が悪く,体重が数キロ減っていた。お医者さんの説明に全面的に納得したわけではないけれど,症状はいつの間にか消えた。測ってみると,体重が少し増えていた。 【付録】 もう一つ,付け加えておきたい異変。 歯と歯の間に何かが詰まった。気になるので,口を大きく開いて,手を突っ込んで取り出そうとした。これがいけなかった。ポクン♪ と音がして,口が閉じなくなってしまった。何が起きたかわからず,しばらくぼんやりしていたが,少しずつ,こわごわ口を閉じていき,何とかもとの状態にもどった。 これからが大変だった。食事も少しずつそろそろ,味も何もあったものでない。 歯医者さんにいった。状況を話すやいなや,彼の人は 貴殿が困っているのは “顎関節症” であると診断を下された。何故かわからないけれど,若い女性によくある疾患ですとおっしゃる。 私を垂直軸の周りでぐるぐる回してレントゲンを歯並びの全体を撮り,3日後に再訪することになった。3日後に行ってみると,歯の周りにかぶせる “輪っか” が用意されていた。食事のたびに外して掃除し,煩わしいことこの上もない。装着するのが面倒くさくなり,いつの間にかやめてしまった。 気が付いてみれば,いつの間にか症状は消えていた。しかし,今でも,大口を開けてリンゴに噛みつくなどはしないよう注意している。 加齢とともに,いろいろなことが襲ってきて悩みは果てない。
by yojiarata
| 2012-11-09 20:05
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