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野球少年の記憶



佐野眞一『阿片王 満州の夜と霧』 (新潮文庫,2008)を読んでいるとき,野球少年の筆者の記憶を揺り動かす予想もしない記述にぶつかった。

鮎川義介,岸信介,松岡洋右,星野直樹たちとともに,満州国を牛耳った東条英機。その東条の私設秘書(男性)の娘の亭主の名前を見て飛び上がらんばかりに驚いた。その人の名前は土井垣武

中学の頃,関西中學 [ 関中 (カンチュウ),今の関西 (カンゼイ) 高校 ]のグランドにたびたび足を運んだ。我が母校・岡山二中の試合の応援が主な理由であった。

阪神対阪急のオープン戦もここで観戦した。ラジオでしか聞いたことのない大選手たちの姿。

阪急のセンター・ヘソでんのプレイ,阪神の強打のキャッチャー・土井垣,サード・藤村の守備と打撃,セカンド・本堂,ショート・長谷川,レフト・金田の諸選手の生の姿に接し感動した。

藤村に肩を組んでもらって写真を撮ってもらった球友が,嬉しさのあまり落涙寸前だった。我々野球少年が最も感動したのは,土井垣のミットの薄さである。先輩が,オイ ****(筆者の当時のあだ名),土井垣のミットを見たかと興奮していたのが昨日のことのように思い出される。

あれから 60年。野球少年たちを興奮させたあの日の選手たちは鬼籍に入られたが,明日8月8日から,夏の甲子園が始まる。
by yojiarata | 2012-08-07 17:40
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