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日本の電気  50Hz か 60Hz か



ご隠居さん。今回は面白そうな話題だね。

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そうだよ。できれば,”今回”といってほしかったね。

東日本と西日本とでは,電気のサイクル数が異なるのは知っているよね。60サイクル(ヘルツ)の西日本の電気は,50ヘルツの東日本の電気とは全く異質なものであり,互換性がないいんだ。

このため,かりに,東日本側で西日本から電気の提供を受けようとしても,60ヘルツ ⇒ 50ヘルツへの変換器が必要で,これは多大の手間と費用がかかる大変な仕事です。

何故こんなヘンテコリンなことになったのか調べてみたんだ。その結果,いかにも日本らしい事情があることがわかったよ。

文明開化の時点において,電気に関するすべての知識を西欧先進諸国に頼っていた日本は,「ドイツのアルゲマイネ社」の50ヘルツ発電器を採用した東京電燈会社と,「アメリカのトムソン・ハウストン社(のちにエジソン社と合同してゼネラル・エレクトリック社となる)」の60ヘルツ発電器を採用した大阪電燈会社の歴史をいまに至るも引きずっているんだ。

関西から関東へ引っ越すとき,一部の家電製品などで大変具合の悪いことのなるよ。家電量販店などで確かめてちょうだい。だけど,事情が事情だから,苦情をもっていく先がどこにもないんだ。困ったことだね。

電気の電圧や周波数が,世界中でどうなっているのかについて知るための有用なウェブ・ページがあるから見てちょうだい。

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小竹即一(編):電力百年 前編,政経社(1980)[→ 104ページ:124ページ]

電気事業便覧(通商産業省資源エネルギー庁公益事業部監修,電気事業連合会統計委員会編),平成10年度版,日本電気協会(1998)[→ 352ページ]
by yojiarata | 2013-09-30 14:15 | Comments(0)

バッハ 無伴奏バイオリンソナタとパルティータ



ご隠居さん。今回は,やけに真面目そうだね。で,急にどうしたの?バッハだなんて。

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音痴で,楽譜も読めない,音楽の完璧な素人が,バッハ 「無伴奏バイオリンソナタとパルティータ」 なんて ”神様の曲” を語る資格などないんだけどね。だけど,私には私で,言いたいことがあるんだ。

以前,諏訪根自子のことを書いたんだけど,覚えているかい。

その諏訪根自子が,1960年頃突如,隠遁生活に入り,世の中から姿を消したんだ。ところが,それから20年近くたった1980年前後になって,レコードを発表し,” 奇跡の復活 ” と大げさにいう人まででたよ。その時の録音に,この曲が入っていたそうだ。といっても,自分で確かめたわけじゃないよ。少女時代(13-15歳)の録音は,SP盤全13枚から丁寧に復刻され,CDが入手可能だけど,「神様の曲」の方は,発売されていません。

私の記憶によると,彼女は,眼前に高く聳えたつこの曲こそ,演奏家として目指すべき霊峰であると言っていたそうだよ。しばらく前にNHKのラジオ深夜便で聴いた「伝説のバイオリニスト 諏訪根自子」の後半で,この曲のごく一部が放送されたのを聴きました。余りにも短すぎて,良いとも,悪いとも言えなかったけどね。


*


先月引越ししたんだけど,その時に,昔,買った安物のレコードプレーヤーが出てきたので持ってきました。その時,この「神様の曲」のレコード(クリスチアン・フェラス),CD版(ヤッシャ・ハイフェッツ)も荷物に入れたんだ。

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フェラス(1933-1982) LP レコード 3枚,1977年録音(Sine Qua Non Suprabra,1978)


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ハイフェッツ(1900-1987) CD 2枚,1952年録音(BMG CLASSICS, 1988)


レコードとCDに添付された説明を読んで,色んなことを知ったよ。

まず,フェラスはフランス生まれの才能豊かなバイオリニスト。カラヤンに見いだされて時代の寵児になったんだけど,病的な飲酒癖のためもあり,鬱状態になり,公的な活動からは身を退くんだ。その後,復帰を果たしたんだけれど,1982年8月25日に演奏会を行った3週間後の9月14日に自殺したと記録にあるよ。

演奏家というのは,人には言えないストレスがあるのかも知れないね。何時もギリギリのところで勝負しているんだろうね。可哀相だね。何となく,藤圭子を思い出してしまったよ。


次に,ハイフェッツ。ロシア生まれ。母親が彼の生年月日を一年早めたというんだけれど,どうしてかね?1899年生まれというのが縁起が悪いとでも思ったんだろうか。1925年にアメリカ市民権を得たそうです。

私は,大学生の頃,学生のための安い席で,ハイフェッツの無伴奏パルティータの中の13分に近い大曲 「シャコンヌ」 を,たしか,神田の共立講堂で聴き,いたく感銘を受けたんだ。50年近くも前のことだけど。

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それで,恐る恐る,二人が演奏する「神様の曲」を聴いてみたんだ。超後期高齢者の私には,無限の時間があり,そうゆう楽しみがあるんだ。

私の印象は,一言でいえば,バイオリンの音色の美しい曲だね。だけと,何度も聴くには忍耐が必要です。私の耳には,同じフレーズの繰り返しのように聴こえるから。素人の私がこんなことを言うと,神様を冒涜することになるんだろうけど,忍耐は忍耐ですよ。音楽の専門家は,精緻に並んだ楽譜に神を感じるんだろうね。

ただ,パルティータ第2番の最後の曲 「シャコンヌ」 だけは別です。素人が,気持ちのバックグランドとして聴くには,ぴったりです。ぼんやり聴いていると実に素晴らしいよ。



おわり

by yojiarata | 2013-09-30 00:18 | Comments(0)

芥川賞 松本清張 世阿弥元清



ご隠居さん。今回も奇妙な題だね。何を,どうしようというの。

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まぁそんなに急がないでよ。大事な話なんだから,ゆっくり聞いてちょうだい。

毎週月曜日,NHK第2放送で,午後8時半から,「カルチャー・ラジオ」 なる番組があってね,今や故人となられた作家とのインタビュー,自作の朗読などが放送されるんだ。9月は松本清張の順番で,「ある小倉日記伝を語る」 が4回にわたって放送されたんだ。大変面白い番組だったよ。明日9月30日(月)は最終回で,「文化講演会・小説の取材」です。

色々の経緯を経た後,昭和28年度の芥川賞を,清張さんが「ある小倉日記伝」,五味康祐が「喪神」で同時受賞したんだ。当時は,芥川賞といっても,今のようなお祭り騒ぎではなく,新聞に小さな記事が出るだけだったようです。清張さんは当時44歳。遅い受賞だったんだ。

「ある小倉日記伝を語る」で,清張さんがこんなことを仰っていたよ。

清張さんには,昭和28年の受賞の後,殆んどといってよいくらい,出版社からの依頼はなく,手持無沙汰,貧乏暮らしが続いたようだよ。何しろ,福岡に,両親,夫人,子供4人を残しての単身赴任だったため,相当参ったと言っておられました。しかし,今から考えるとと,清張さんは続けたよ。その分だけ自由な時間があり,後に残る,自分も満足できる幾つかの短編,例えば,「真贋の森」や「カルネアデスの舟板」などを書けたと仰るんだ。

私の好きなこの頃の作品には,ほかに,俳句の道をなり振り構わず求めるぬい女 (菊枕 - ぬい女略歴),日本旧石器時代説に30年間の歳月を費やしてなお止むことのない黒津 (石の骨)。そのどれもが,形になって報われることはない。報われぬ闘いとともに,ぬいの夫・圭助,黒津の妻・ふみ子は生きるんだ。

芥川賞がお祭り騒ぎになった今は,受賞と同時に出版社が押し掛け,次の作品,またその次の作品と依頼し,受賞作家は,受賞で舞い上が,てんてこ舞いの忙しさになり,小説を書くための材料の蓄えが十分にあり,かつ,自由な勉強の時間がある人のほかは,ダメになっていく連中が多いと清張さんは仰っていました。

私は,清張さんのこの言葉に,ハッとさせられたよ。これは,小説に限らない,どのような分野にも通じる真理を含んでいるからね。

率直に私見を言わせてもらえるなら,今の芥川賞は,あまりにもレベルが低いんじゃないだろうか。ナヨナヨした男女関係を描くとか。だけど,審査員の先生方がその手の小説をじゃんじゃん書いて,稼いでいるんだから,しょうがないか。

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年とともに,修行という言葉の持つ重みを感じています。今にして思えば,70年以上前,大学の入学式で聞いた麻生磯次先生の“初心忘るべからず”の言葉は,自分にとっての出発点だったことを最近つくづく感じています。麻生先生のお言葉もあり,私は授業で初めて対面する学生諸君に,世阿彌を引用することにしていました。


まづ声変はりぬれば,第一の花,失せたり。 ・・・・・

 
このころの稽古には,ただ指をさして人に笑わるるとも,それをば顧みず,

内にては,声の届かんずる調子にて,宵・暁の声をつかひ,

心中には願力を起こして,

一期の堺ここなりと,生涯にかけて能を捨てぬよりほかは,

稽古あるべからず。

ここにて捨つれば,そのまま能は止まるべし。


世阿彌芸術論集(新潮社,1976) 『風姿花伝』 第一 年来稽古条々,十七,八より
岩波文庫でも読めるよ。



“ 誠の花 ” を求めて,ただひたすら稽古に励めという世阿彌の言葉は怖いよね。修行の厳しさ,凄まじさがひしひしと伝わってくるから。

入学試験が難しくなり,それとともに,成績の良い学生が集まるようになってきたよ。 私は,成績がよいことが,悪いこととは思わないよ。やはり,優秀な学生であるのは間違いないんだ。

役者として大きくなる条件は,“ 花 ” があることだというでしょ。しかしこれは,世阿彌がいった “ 第一の花 ” といい換えるべきなんですよ。修行に継ぐ修行がなければ,花は,所詮 “ 時分に花 ” であり,“ 誠の花 ” となりえないんだ。

念願の大学入学によって手にした “ 第一の花 ” が失われた後,いったいどうしようというのか。1人でも,2人でも,先人の言葉を噛みしめてほしいと願って,私のこの「脱線」を毎年のように繰り返してきたんだ。

*


王貞治さんが,どんなに才能があっても,夜を日に続ぐ修業がなかったら,一流の域に達することはないであろうと言っておられたよ。あの王さんの言葉だけに,有無を言わせぬ説得力があります。打者は,打つとき歯を食いしばるので,歯がガタガタになるということも聞きました。何事によらず,歯を食いしばって修行してこそ,一流の域に到達できるんだよ。

打席で,ボ-ルが止って,縫い目が見えることがあるともらされた王さんの言葉を耳にされた野球の神様・川上哲治さんが,“王君も境地に達した”といわれたのが忘れれません。修行によって,王さんは,この境地に達せられたんだ。しかしこれは,修行の結果であって,結果をまず先に考える人には全く通じない話だけどね。



by yojiarata | 2013-09-29 17:50 | Comments(0)

花の色は うつりゆく



ご隠居さん,ヘンテコリンな題だけど,何か突拍子もないことを書くつもり。

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そんなつもりは全くありません。私はつねにまじめだからね。

この間,古い荷物を整理していたら,赤ん坊の写真がコロッとでてきたんだ。よく見ているうちに,それが自分だと気が付いて,愕然としたんだ。だってそうでしょう。赤ん坊と超後期高齢者だからね。当たり前だけど,80年近い歳月の長さを実感したわけですよ。それに当然のことながら,人の生と死のことを考えるよね。

テレビのアナウンサーにしても,若い女性がワンワン出てくるよね。美人で,足が長く,颯爽としているでしょ。彼女たちも,やはり,30年,40年と時間が経過すれば,同じ経験をするはずですよ。すなわち,いずれは,足のすらっと長い高齢者の婦人がどっと増えてくることになるよ。その時になって騒いでみても遅いんだ。歳月の流れは,誰にも,公平にあるわけだから。

私もそうだったけど,若い頃は老人になるなんてことは,考えてもみないんだけどね。

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このブログを書こうと考えた切っ掛け一つは,沢木耕太郎の存在です。私は,ノン・フィクション 『テロルの決算』 (文春文庫,1982)以来の彼の大ファンです。仕事の範囲も広いよ。

横道に逸れるけれど,沢木耕太郎のことを少しだけ書きたいんだけれど,いいかい。

スペイン内戦のさなかにロバート・キャパ(1913-54)が公開した一枚の写真が,世界的に大きな話題になった。銃弾によって身体を撃ち抜かれた兵士の「死の瞬間」を捉えたとされるこの写真「崩れ落ちる兵士」によって,キャパの名前は世界中に轟いたんだよ。

君も,この写真,見たことあるでしょ。

この一枚の写真に疑問をもった沢木が徹底的に調べ上げた推理ドキュメント 「運命の一枚 ~ ” 戦場 ” 写真最大の謎に挑む~」が,今年2月3日にNHKで放映されました。時間をかけて制作された素晴らしい番組だったよ。


最近,二人の女性,ベラ・チャスラフスカ と ジャンヌ・モローの写真を見たり,近況を知ったのも,このブログを書く切っ掛けになったんだ。

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まず,ベラ・チャスラフスカ (1942-)

1964年の東京オリンピックで,” 蝶のように舞う ” 彼女(当時22歳)の体操を見たんだ。君は,見てないだろうね。残念だね!見る人の心を ” 蜂のように刺す ” 素晴らしくも優雅な演技は,忘れようもないよ。

ソ連(旧)との確執など,散々苦労をしたようだけど,現在は,チェコのスポーツ界の重鎮として活躍していると聞いています。

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東京オリンピックのベラ・チャスラフスカ


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東京オリンピックのベラ・チャスラフスカ


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ベラ・チャスラフスカの近影(71歳)



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もう一人はジャンヌ・モロー(1928-)

忘れがたいのは,「死刑台のエレベーター」(ルイ・マル監督作品,1958)

会社社長の夫を亡き者にするため,愛人と共謀して完全犯罪を企てるんだ。エレベーターを舞台とするサスペンスドラマ。「死刑台のエレベーター」と聞いただけで直ちに思い出すのが,マイルス・デービスの怖ろしくも心に染み込むトランペットの音色だよ。

映画としても傑作,映画音楽としても傑作。映画史に残る作品です。

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ジャンヌ・モローとマイルス・デービス


沢木耕太郎が,朝日新聞の夕刊にひと月一回掲載される「銀の街から」で,今年で85歳になるジャンヌ・モローが主演した「クロワッサンで朝食を」(イルマル・ラーグ監督作品,2013)を取り上げ,
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右側の婦人がジャンヌ・モロー


若さと老いについて,素晴らしい記事を書いています。

朝日新聞のディジタル会員(有料)になれば,記事自身も読めるよ。

ちなみに,昨日の夕刊に掲載された「銀の街から」では,宮崎駿監督の「風立ちぬ」について極めて厳しいコメントが述べられています。

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歳とともに,外見的な容貌に加えて,自らの全てが老いていくと落胆の日々を過ごす人もあれば,チャスラフスカやジャンヌ・モローのように,「うつりゆく 花の色」を心静かに受け入れている人もいるんじゃないかね。

これは,良いとか悪いとかの問題じゃなく,ひと個人個人の生きる哲学の問題ですよ。



未完

by yojiarata | 2013-09-28 20:43 | Comments(0)

リニア中央新幹線 夢と現実  その2



今回から,だんさんではなく,友人の勧めで,隠居を名乗ることにしたよ。毎日が日曜日であることには変わりはないんだけど。

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大変結構じゃないですか。ご隠居さん,それで,今日の話題は何なの。

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先日,私が書いた「リニア中央新幹線 夢と現実」について,友人からコメントが送られてきたんだ。届いたコメントは,大変正鵠を得ているので,「リニアモーター新幹線 夢と現実」に関する理解をさらに深めるため,ここでまとめておきたいと思います。


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東北新幹線「はやぶさ」の実績


何か大きなプロジェクトをぶち上げるということでしょうが,それならば既存の,新幹線技術で良いではないではないでしょうか? 東北新幹線「はやぶさ」は,時速320Kmを達成して,リニアの時速500Kmに迫る性能です。それに,何より安全に対して,実績があります。

スピードに対する要請は,まるで麻薬のようです。これ以上のスピードが必要なら,航空機のほうが安全だと思います。国産の小型ジェット機開発計画もあるので,こちらの産業育成も大いに結構だと思います。ただ,空港だと,土地の値上がりが局所的だから,一儲けしたい人々には,” 歓迎されない ” のが難点でしょう。


そんなに急いでどうするの?


「そんなに急いでどうするの?」という根源的な問いかけには,これまでに全く議論されていません。私は,新幹線で過ごす2-3時間で,本を読んだり,メールを書いたり,あるいは,録音したラジオを聴いたりで,のんびりできる時間を楽しみます。弁当を食べたり,うたた寝もします。

それが,大阪まで1時間以内となると,早すぎます。もっとも,たとえ計画が実行されても実現まで,私が生きているかどうか保証は無いし,できたとしても下記の理由で乗りません。


技術的な問題点


大げさかも知れませんが,近代戦を支える,エネルギー=石油が圧倒的に不利な状態で突入した太平洋戦争と同じです。現代版,戦艦大和です。

1) ヘリウム液化機に使用する電力まで考慮すると,現在の新幹線の3倍の電力が必要とされると言われています。福島の原発問題は,世界一高い電力料金を,これから更に押し上げると予想されます。空輸とのコスト比較はどうなのでしょうか?

2) ヘリウムの供給が,今後カタールなど複数になる可能性がありますが,外国に100%依存することには変わりがありません。

3) 石油,LNGも,ほぼ100%,海外に依存とはいえ,選択肢があります。一方,ヘリウムは,アメリカの他は,現実的な場所が1,2か所しか存在しません。加えて,ヘリウムの性質上,備蓄にコストが掛かり過ぎるるのです。

4) 計画されている,線路の約70%がトンネルです。山梨県知事が使われた,”下水の土管” という表現は,的を得ています。景色も鉄道を利用する際の楽しみの一つです。ここにも,時間短縮だけの価値観しか存在しません。例えば,トンネルの多い,山陽新幹線は景色を楽しめず,つまらないじゃありませんか。

5) 制動技術が確立されていないのも気になります。東日本大震災や,中越地震で実証された,新幹線の緊急停止装置はリニアでも実現できるのでしょうか?浮上させるという原理上,停止させるには,航空母艦の着艦装置のような構造か,パラシュート,逆噴射固体ロケットなど,およそ,実用旅客鉄道とは,かけ離れたものになるはずです。乗客は,遊園地のジェットコースターのように,拘束椅子に縛り付けられるかも知れません。新宿ー名古屋間の30分程度?の間,トイレにも行けなくなりそうです。いっそ,戦闘機パイロットのようにオムツをして乗りますか?これで,公共交通機関といえるのでしょうか?


ヘリウムに関するアメリカの近況


アメリカのヘリウムを管理する 総元締であるBLMによるヘリウム供給ですが,19日に上院で継続させる法案が通りました。下院でも10月7日前には,法案が通るだろうというのが,大方の希望的観測です。


ただ,この法案が通過しても,数年後にどうなるかは,未知数です。リニア新幹線の工事が始まる頃には,ヘリウム価格が暴騰しているでしょうね。

それでも,1000兆円の国の借金に比べると,安い投資と言えるのでしょうか。


ひとまずおわり


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追記

友人から,新しい興味ある情報が送られてきたので付け加えておきます。

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今朝,リニアのことを,もう少し調べてみました。

行ったことはありませんが,名古屋に リニア鉄道館 なるものがあります。

ここには,既に,955形式という実験車両で,1996年に時速443Kmを実現させていることが出ています。こちらの存在は知りませんでした。日本の鉄道技術は,少なくともハードはすごいと思います。

その隣に,リニアの時速 581Km が紹介されています。マスコミも,リニアばかり取り上げるので,リニア方式だけが高速を実現する方法みたいな印象を与えています。単なる速度記録だけでは番組にしにくいのでしょうが,超伝導うんぬんとなると,如何にもハイテクに聞こえます。

この138Km/時のスピード差と,コスト,安全性を考慮すれば,よほどの理由がない限り,リニアは採用しないでしょう。最終的な判断は誰がしたのか分りませんが,不可思議なダイナミックスで日本の将来計画が決められたことになります。これは,日本国民にとって,大変不幸なことです。

夏休みに,子供たちに将来の夢として紹介するには,良いかも知れません。プラネタリウムで宇宙の不思議を体験させるのと同じことです。現実の宇宙は,スパイ衛星や軍事衛星の戦場です。NASAのジェット推進研究所の初代所長は,V1,V2ロケットを開発したフォンブラウンという男です。戦後,彼は,ロケット技術の提供をすることで,身柄の安全を確保されています。表向きは宇宙開発ですが,要はICBMの開発です。
by yojiarata | 2013-09-25 20:14 | Comments(0)

物忘れとアルツハイマー病



だんさんは,お医者さんとの付き合いは頻繁にあったようだけど,お医者さんではないよね。なのに,なんで,こんなことを話題にするの?

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いつ,どこで聞いたか,全く記憶にないんだけど,次の一節が頭にこびりついているんだ。


【自動車の鍵をどこに置いたか分からなくなり,探し回ることが増えてきたあなた。

鍵の場所を忘れるのは,アルツハイマー病ではありません。

あなたの捜している ”もの” が何のために使われるのかが分からなくなったら,アルツハイマー病かもしれません。】



記憶は英語なんだ。Alzheimer が,”オールタイマー” と聞こえたよ。アメリカに学会か何かで滞在したときだったか,何かの雑誌で目にしたか,ラジオで聞いたか,テレビで見たのかもしれないんだ。

だけど,的を射たアドバイスだと思うよ。

君は,どう?
by yojiarata | 2013-09-21 23:03 | Comments(0)

リニア中央新幹線 夢と現実



リニア中央新幹線が世間の話題になっているけど,コメントお願いします。ご隠居さんの専門と無関係じゃないでしょ。

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今年の6月27日のブログに書いた山本昭彦,荒田洋治 『ヘリウム物語』 - ヘリウムガスと液体ヘリウム 拡大する利用範囲とそれを巡る国際戦略- を読んでよ。

ここでは,6月27日のブログを読んでもらったことを前提として,肝心の点だけをまとめるよ。


1) これまでの汽車は,新幹線を含めて,車輪が線路の上を走る。そのため,速度の上限は,車輪と線路の摩擦で決まる。

2) 線路と車輪の摩擦を無くす(減らす)ため,車両を線路から浮かせて走らせる。

3) 車両を浮かせるには,強力な磁石を用いる。この世で最も強力な(長時間持続する)磁石は超伝導磁石である。超伝導磁石を得るには,液体ヘリウムを用いる。液体ヘリウムの中では,電気抵抗なしに電流が流れるので,強力な磁場を作り出すことができる。

4) 最大の問題は,ヘリウムの供給はアメリカが握っている点である。日本で消費されているヘリウムの3/4はアメリカから輸入している。従って,実際には,アメリカによって価格がコントロールされることになる。

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いま放送されているNHKのニュースによると,予定されている駅の近くには,新しい街を作るための土地を売り出しているそうだよ。大変好評で,売れ行きもよいときいたよ。また,別の駅の近くでは,駅弁の中身をもう決めているらしいし,大丈夫なんだろうか。

2045年に大阪まで伸びると,全線が最速67分で結ばれるそうだよ。JR東海が建設費 約9兆300億円を負担するんだ。額が額だけに,大変な利権が絡むだろうし。

経団連の会長は,2020年のオリンピックに間に合わないかと,無茶苦茶なことをいっていたよ。大金持ちは,相変わらず勝手なことを言うよ。何もわかってないんだから。頭にあるのは,お金のことだけだからね。

いずれにしても,この大プロジェクトには,色々な不安があるよ。

そもそも,そんなに急いで移動しなくてもいいんじゃないの。


未完

by yojiarata | 2013-09-18 21:22 | Comments(0)

徒然なるまゝに  秘密漏洩の巻



涼しくなって,ご隠居さんの頭も少しは冷えただろうから,話題の傾向を少し変えてみる気はありませんか。腹が立つことばかりなのはわかるけど。

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実は,私も,そろそろ話題をギアチェンジしようと思っていたところなんだ。ところが,またまた,どうしても看過できないことがあるので,もうちょっと待ってちょうだい。

9月18日の新聞の第一面に,大きく出た記事を読んだでしょう。いやでも目に入る巨大な見出しがついているからね。

安倍政権は,「特定秘密保護法案」を秋の国会に提出するそうだよ。

①防衛 ➁外交 ③外国の利益を図る目的の安全脅威活動の防止 ④テロ活動の防止 - の4分野で,行政の長が「特定秘密」と指定した情報を漏らした公務員らへの罰則を,最長で懲役10年に厳罰化する法案

だというんだ。この2行の中で,まず気になるのが,公務員 というのは何だろうか???。政治家の発言で多用される,「ら」,「など」は,要注意ですよ。連中はどのようにでも,拡張解釈してくるからね。

第一,例えばアメリカでは古くからある法律です。日本も,一丁前にマネをしようというんだけど,バックグランドが全然違いますよ。第一,アメリカで何かをやろうとすると,上院の公聴会での厳しい聴聞が待っているよ。公開で行われます。情報の整理なども十分行われているから,例えば,大統領が独走しようとしても,できない仕組みになっているんだ。

日本で ”そとずら” だけを真似しても,ダメですよ。いつの間にか,ヒソヒソと決めるんだから。つい,嘗ての「治安維持法」,「特高警察」を思い出してしまうんだ。当時は,内務官僚が中心になって動いていたんだけれど,今回は,内閣府のなかでゴソゴソやっているらしいよ。

なにしろ,真似だけしてみても,悪いことが残るだけですよ。

ちょっと,調子に乗りすぎているんじゃないの。アベノミックスだか何だかしらないけれど,これも,レーガノミックスの真似事だし,いい加減にしてほしいよ。


未完

by yojiarata | 2013-09-18 16:45 | Comments(0)

徒然なるまゝに  大見得を切った人の巻



今日もまた,ヘンテコリンな題だね。大見得をきったのは誰で,そのあと,どうなったの。


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9月14日の朝刊の関係がありそうなところを切り抜いて,私のコメントを付けて書くから読んでちょうだい。

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最近の大見得といえば,あの方に決まっているじゃないの。オリンピックのプレゼンテーションで,原発の事故は,” 完全にコントロールされている ” と大見得を切ったでしょう。官僚の作った英語の演説を必死に覚えて,やってたの,見たでしょう。

その後の質問には,日本語で答えるしかなかったんだ。わかるでしょ。英語がまともにしゃべれない上に,日本の国会と違って,質問を予め知ることができないからね。頭のいい官僚が質問を予想して書いたメモをもとにして,定量的な数字をあげて,朗々とやっておられましたよ。日本語でね。

それによると,

1) 原発事故は完全にコントロールされている。

2) 放射能は,東京に滲みだしてくることなど,絶対にない。


ところが,その直後,東電の山下和彦フェロー (技術顧問)が「今の状態はコントロールできていないと考える」と発言したんだ。

その後も汚染水の海洋流出が相次いで発覚しており,本当に制御できているかどうかで迷走しているよ。

これに対し,菅義偉官房長官は早速,13日午後の記者会見で

【放射性物質の影響は発電所の港湾内にとどまっている。汚染水の影響が外洋に及ばないようにしていくことで,首相は『コントロールされている』と発言した】

と強調したうえで,東電側の説明には,

【貯水タンクからの汚染水漏洩など,個々の事象は発生しているという認識だ】

と述べ,

【全体状況についての見解ではない】

と仰ったんだ。

官房長官殿が何を言っているか,私には皆目見当がつきません。君,理解できるかい。いかにも政治家得意の忍法神隠しだね。

このあと,慌てた東電側の発言が相次ぐんだけど,時すでに遅しという感じだね。

総理大臣は IOC 総会で,全理事を前にして,「抜本解決に向けたプログラムを私の責任で実行していく」と,闘いの前のゴリラのように胸を叩いて,国の責任で汚染水問題を解決すると大見得を切ったんだ。

しかし,東電が首相を同じ「コントロール」という言葉で否定的な見解を示したことで,国と東電が一体になっていない現状も露呈してしまった。首相が海外に発したメッセージの信頼性が揺らぐ可能性もあるよ。

通商産業省によると,1-4号機の海側では,今も1日300トンが海に流れ出ている。これは,もう絶望的だね。国際的な大問題だよ。

彼の人は,国を挙げて立ち向かっている様を視察するため,また福島に行くそうだよ。行ったって,今までと何も変わらないよ。国が準備して,都合のいいところだけをみせるんだからね。なにせ,ご本人は,” 原発のげの字” も理解できないんだからどうしようもありませんね。

日本の国際的立場がなくなる絶望的な状況だよ。悲しくて,情けなくて,腹の立つよ。

一つ付け加えると,やくみつるが,「IOC の理事会で大見得切った迫力を,何故,日本国民にこれまでみせなかったんだ」といっていたよ。まさに正論だね。



ひとまずおわり

by yojiarata | 2013-09-15 21:15 | Comments(0)

徒然なるまゝに  ハンサムな女性の巻



ご隠居さん 今日は英語の話題だって?一体何を書くつもりなの。

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今から60年も前のことになるよ。

大学に入ったばかりの頃,教師の質問に岡山弁でトンチンカンな答えをして,君は高校で何を習ってきたんだと言われ,都会育ちの秀才連中の大爆笑を誘ったのが,岡山育ちの私には忘れられなくてね。コノヤロウ,英語を立派に身につけて見返すぞと決心した18歳から,機会を捉えては,研鑽を積んできたんだ。

私は,意外に執念深いんだよ。執念深さというのは,大学をでたあとで研究者になろうとしたときに,本質的に大事だということに気が付いたよ。それに,長年の経験から言って,秀才というのは,何をやるにしても,良い仕事ができる条件にはならないことを確信しています。

*


君が英語のことを言うんで,急に昔のことで爆発したじゃないの。

ところで,何時の頃か,”ハンサム” という形容詞を美しい女性という意味には使わないとか,使うとかいう議論があったよね。

一昨日の早朝,NHKのラジオ深夜便を聴くとはなしに聴いていると,ドリス・デイが唄っていたよ。

ケ・セラ・セラ

アルフレッド・ヒッチコック監督作品 『知りすぎていた男』 (ジェームス・スチュワート,ドリス・デイ主演,1956)の主題歌だけど,聴いているとこんなくだりがあったよ。


子供の頃,私は,ママに聞きました。

Will I be pretty, will I be rich, .....



結婚して,ママになったとき,娘が私に聞きました。

Will I be handsome, will I be rich, .....


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Concise Oxford English Dictonary (CD版を購入して,このPCに内蔵してあります。便利だよ。君もどう?) には次のように書いてあるよ。

handsome   adjective (handsomer, handsomest)  1 (of a man) good-looking.  (of a woman) striking and imposing rather than conventionally pretty. .....

女性の場合,ハンサムといったら,ただの good-looking じゃないらしいよ。当たり前だけど,英語はむずかしいね。

それにしても,どこを探したら,ハンサムな女性がいるんだろうか。ハンサムかどうかは,多分に主観的なものになるだろうしね。大臣の中に,テレビで見る限り,タレントのような美人がおられますが,あの御方はハンサムな女性というんでしょうか。


おわり

by yojiarata | 2013-09-14 19:55 | Comments(0)