2017年 04月 04日 ( 1 )

防衛大臣閣下 教育勅語をむやみに振り撒かないでください



何が始まるの?ご隠居さんは,時々逆噴射する癖があるから,ヘンテコリンなことを書かないでください(と,あらかじめお願いしておきます)。

君の言いたいことは,分かっているよ。

マ,気楽に読んで下さい。


***



突然だけど,君は,「紀元二千六百年」という歌を聞いたことがある?


???


● 国民歌「紀元二千六百年
金鵄輝く 日本の
栄ある光 身にうけて
いまこそ祝え この朝(あした)
紀元は二千六百年
ああ一億の胸はなる


歓喜あふるるこの土を
しっかと我等ふみしめて
はるかに仰ぐ大御言
紀元は二千六百年
ああ肇国の雲青


(三番以下に続く ・・・)


歌のおしまいは,

ああ弥栄の日は昇る

となっているよ。辞書によると,

いや‐さか【弥栄】
いよいよ栄えること。「みくにの―を祈る」
繁栄を祈って叫ぶ声。ばんざい。
[岩波書店 広辞苑第六版]

戦争中によく耳にしたことを,子供心にハッキリ覚えているよ。


君のために,注釈を付けておくよ。

歴史上で年を数える際の基準,または基準となる最初の年。現在世界的には,キリスト誕生と考えられた年(歴史的には紀元前4年頃に誕生とされる)を元年とする西暦紀元を使用。日本では1872年(明治5年),神武天皇即位の年を西暦紀元前660年と定めて皇紀元年と呼んだ。
[岩波書店 広辞苑第六版]

すなわち,今年2017年(平成29年)は,紀元二千六百七拾七年ということになるね。

余計なことかもしれないけど,歴史的に,キリスト教がいかに大きな影響を及ぼしたかを再認識するよね。世界中に20億人以上の信者がいるよ。例えば,フランス国内には,6000以上のキリスト教会があるそうだよ。

それからもう一つ。

当時の写真が再現されているけど,よく見ると(場面によっては,よく見てなくても),おなじみの方々(ご夫妻)が続々登場するよ。

日ノ丸を振る人の数が物凄いよ。まるで,どこかの国の集まりのようだね。


急に思い出したので,ちょっと書いておきます。

私の祖父が,住んでいた山口の田舎から,紀元二千六百年の祝典に参加したんだ。大変な長旅になるからと言って,私たち一家の住んでいた岡山に立ち寄ってことを,はっきり覚えているよ。編み上げの黒い靴を履いていたことまでね。記憶というのは不思議なものだね。




こんなことを書き始めたのは,教育勅語 のせいなんだ。


ご隠居さん 言っておられることの意味が全く不明です。

過去百年,特にアメリカを相手に起こした太平洋戦争の敗戦のあと,われらが母国は,国破れて山河あり の状態に陥ったよね。

私の意見では,戦争の騒ぎの渦巻の原点には,精神的には,いつも教育勅語があったからね。教育勅語は, みことのり だからね。絶対服従ですよ。


(「御言宣みことのり」の意) 天皇のことば。
[岩波書店 広辞苑第六版]



???


確かに,教育勅語だけを取り出してみれば,親兄弟を大事にし,友達と仲良くしようなど,永遠の真理も書いてあるけど,あとがいけないよ。

教育勅語を震源とする諸々の出来事は忘れるわけにはいかないからね。


1939年(昭和14年)のノモンハン事件における帝国陸軍航空部隊を主題とした『空の勇士』では,一番の出だしで次のように歌われているよ。恩賜の煙草というのは,陛下から下賜される有り難い煙草です。特別な煙草を下賜されるということは,戦死を想定しているんだ。

次の歌を聞いてみてよ。


● 空の勇士

作詞 大槻一郎
作曲 蔵野今春
歌  若原一郎
昭和15年


恩賜の煙草いただいて
あすは死ぬぞと決めた夜は
広野の風も腥く
ぐっと睨んだ敵空に
星が瞬く二つ三つ


2番以下に続く ・・・


● 空の勇士

藤山一郎・霧島昇・松原操・二葉あき子・渡辺はま子
昭和15年

当時の人気歌手が総出演だね。戦争版「紅白歌合戦」といってもよいね。



ところで,朕は,教育勅語のなかで,

一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ是ノ如キハ獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン

と仰せです。



ここで,「紀元二千六百年」を聞きなおしてみましょう。

2番に,

はるかに仰ぐ大御言

と歌われているよ。


大御言の発音,意味は?


辞書には,読み方は,おおみこと,意味は

天皇のことば。みことのり
[岩波書店 広辞苑第六版]

と説明されています。


***




この前のブログで書いたことを,もう一度,このあとに書くよ。くどいようだけど,我慢してちょうだい。大事なことだし,防衛大臣はまったくポイントを理解しておられない(もしかして,その振りをしておられる)ようだから。


基本理念は「主権在君並びに神話的国体観に基いている」 2017年3月8日の参院予算委員会で
は,稲田氏が過去の雑誌の対談で

「教育勅語の精神を取り戻すべき」

などと発言していたことについて,社民党の福島瑞穂参院議員が「考えを変えたか,変えていないか」などと質したのに対して,

「教育勅語の核である,例えば道徳,それから日本が道義国家を目指すべきであるという,その核について,私は変えておりません」

「私は教育勅語の精神であるところの,日本が道義国家を目指すべきである,そして親孝行とか友達を大切にするとか,そういう核の部分ですね,そこは今も大切なものとして維持している」

「教育勅語に流れている核の部分,そこは取り戻すべきだと考えている」

などと「核の部分」「道義国家」といったキーワードを繰り返した。


これも前に書いたことの繰り返しだけど,

教育勅語は1946年,国会で排除や無効確認の決議が行われている。衆議院の決議では,その理由が

「これらの詔勅の根本理念が主権在君並びに神話的国体観に基いている事実は,明かに基本的人権を損い,且つ国際信義に対して疑点を残すもととなる」

と説明されている。


_________________________________________________


要するに,教育勅語をやたらに振り撒いてほしくないんだよ。ここまで書けば,わかるでしょ。



追記

2017年4月4日 総合3

教育勅語 説明避ける内閣
教材で使用認める閣議決定
判断基準 文科相明示せず

森友巡る防衛相答弁端緒






未完








































by yojiarata | 2017-04-04 22:22 | Comments(0)