机上の空論  戦争を知らない内閣・閣僚の発言の中身  



ご隠居さん なんだか元気がありませんね。世の中の皆さん,連休を楽しみ,ニコニコ嬉しそうなのに。

私は毎日が日曜日,一年中連休のようなものだから,一般論としては,嬉しくも,悲しくもありません。

だけど,今年の連休の新聞記事には,地球の中心の支配者が,本性を現し,牙を剥いているのが,大きな見出しになっています。これを見ていると,怒りが爆発的に猛烈に吹き出してきたよ。

不愉快だけど,新聞記事を引用してます。

その前に,以前書いたブログに目を通しておいてください。とくに,伊丹万作の言葉に注目。

安倍内閣 2016年を総括する



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● 米艦防護 初の命令
四国沖へ 海自艦,あす出港
2017年4月30日(日曜日)朝刊一面

「政府関係者によると,海上自衛隊の護衛艦「いずも」が5月1日午前に横須賀基地(神奈川県)を出港。房総半島沖周辺で米海軍の補給艦と合流し,四国沖までこの補給艦を守りながら一緒に航行する計画とされる。」

「安倍政権は昨年12月,「武器等防護」の運用指針を決定。平時のため,集団的自衛権を行使する際の「新3要件」は適用されず,実施の判断は防衛相に委ねられている。前年の実施結果を国家安全保障会議(NSC)に報告するが、放置したら日本が攻撃される恐れのある「重要影響事態」に至らない平時の段階での公表は,「警護の実施中に特異な事象が発生した場合」が例示されているのみ。チェックや情報公開が不十分では,との指摘がある。」

<武器等防護> 自衛隊法95条の2は,平時,あるいは武力攻撃を受けたとまでは言えない「グレーゾーン事態」で,「自衛隊と連携して我が国の防衛に資する活動」に関わっている米軍などの武器や設備などを防護するため,自衛官が「事態に応じ合理的に必要と判断される限度」で武器を使えると定める。北朝鮮による弾道ミサイル発射を警戒している米海軍のイージス艦▽放置すると日本が攻撃されるおそれのある「重要影響事態」における後方支援活動▽日米共同訓練 ― などが想定されている。



● 首相「9条に自衛隊明記」
改憲・2020年実施に意欲
2017年5月4日(木曜日)朝刊一面

新聞記事には,彼の人は,憲法記念日の3日,憲法改正を求める集会 にビデオメッセージを寄せ,「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と明言した。とあるんだけど,いささか変だね。

だってこんな大事なことは,全国民に伝わる場で,国民の顔を見ながらやってほしいよ。


● 共謀罪法案準備OK
あの頃,内務官僚にコントロールされている特高警察の連中が,暴虐の限りをつくしていたんだ。君は知らないだろうけど。

『蟹工船』(1922年)などの著作で知られる小林多喜二は,犠牲者の一人だよ。当時の「治安維持法」によって逮捕され,獄中で酷い拷問の結果,命を落としたんだ。

小林多喜二

1903年(明治36年)-1933年(昭和33年2月20日)満29歳没

特高警察を動かしていた上級幹部は,戦中も,戦後も,” のう‐のう ” と暮らしていたようだよ。


例えば,ある資料には,

小林多喜二が死亡した当時の内務省警保局局長の***(岡山県出身)は,前年の五・一五事件の直後に局長に任じられていたが,退官後は昭和天皇から貴族院勅選議員に任命され,戦後は中央警察学校(現警察大学校)校長を務めたのち,日本港湾協会会長,社団法人世界貿易センター会長,自転車振興会連合会会長などを歴任した。

と書かれているよ。いつの世にもある話だけどね。


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現在の内閣の中心人物は,祖父が岸信介 のぶすけ 。岸信介は東条英機と共に,満州にいた関東軍を動かし,日中戦争に始まる日本の運命を決めた男だからね。このブログで前に書いたけど,東条が絞首刑になった同じ日,巣鴨プリズンから釈放され,驚いたことに,後に内閣総理大臣になったよ。60年安保の立役者です。

現内閣の中心にある彼の人は,このお方の孫にあたるんだ。ここまでくれば,君にも,このブログの時間的な流れがわかるでしょう。

付言
この方の国会答弁を今日聞いていると,こんなやりとりがあったよ。

ある党の議員の質問に対して,学校の先生のようなお説教:

● 安倍 貴方の質問の品の無さはひどいじゃないか。こんな下品な言葉を使っていているから,いつまでたっても,一人前の政党と認められないんだよ。


余計なお世話じゃないの。一国の総理大臣として,バカ丸出しだよ。


別の議員の質問に,何だか意味不明の答弁をした後

● 安倍 我が党の考えは,今日の 読売新聞 に詳しく書いてあるから,よく読んでください。


一国の総理大臣が,特定の新聞を,名前入りで持ち出すなんて,常軌を逸しているよ。これで,読売は,自民党の 公式な ”御用新聞” であることがはっきりしたね。巨人の宣伝新聞だし,これからも,近づかないようにするよ。

付け加えれば,この新聞の購読勧誘は,特にうるさいよ。


それにしても,大臣閣下は,恐ろしい男だね。上品とはとても言えないし。


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焼夷弾が雨あられと降り注ぐ音の不気味さは,いくら説明しても,経験した人にしかわからないだろうね。

[私は故郷の岡山で,1945年6月29日の早暁,ザーというこの音で目が覚めたよ。]

柳行李の中に,大豆マメを大量に入れて,前後左右に揺するとザーと音が出るでしょう。あの音ですよ,焼夷弾の降り注ぐ音は。

小さな町だから,町全体がアットいう間に焦土となりました。朝になって,見る影もなくなった焼け跡のそこここに,煙になってこの世から消えてしまった多くの人々が横たわっていました。あの時の ”においと光景” は,今でも私の記憶から消えないよ。

ずっと後になって,スペインのグラナダで学会があったんだけど,帰りにポンペイ遺跡を訪ねました。その時,直ちに頭に浮かんだのは,国民学校(現在の小学校)の最中に見た戦争の傷跡だったよ。

東京の下町では,同じことが更に大規模に起き,多くの人命が失われました。とくに,1945年3月10日の空襲では,10万人以上の人命が失われました。


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これが戦争ですよ。現在の内閣の構成員は,親玉を筆頭に,全員が戦争の体験ゼロです。みんな,戦争から立ち直りつつあったとき以後の,幸せで平和な時に生まれているからね。

この内閣から発せられる情報が,ピント外れの,滑稽な机上の空論になるのはそのせいだよ。


安倍大臣は,子供こそ日本の宝だなんて仰っているけど,その言葉に全く実感が感じられないね。

空襲で親を失った戦災孤児になった子供は10万人以上に達すると言われています。先日,NHKテレビの番組で,その中の一人(83歳)が取材に応じたんだけど,

二度と戦争はさせない

とテレビカメラをにらんだ怖い顔を,安倍大臣に見てほしいよ。そして,怖い顔の本人に,平和について,自分はどう考えているかを,とくと説明してほしいね。


ところで,稲田防衛大臣にお聞きしますが,戦災孤児とは何か,ご存知ですか。もしそうなら,貴殿は戦災孤児の悲惨さを心の底から理解されているでしょうか。




未完









by yojiarata | 2017-05-07 22:12 | Comments(0)
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