日本よ  黙って 安倍晋三総理と 心中するつもりですか




この世の名残。夜も名残。
死にに行く身を譬ふれば仇しが原の道の霜。
一足づつに消えて行く。夢の夢こそ あはれなれ。
あれ数ふれば暁の。七つの時が六つなりて 残る一つが今生の。
鐘の響の聞納め。
寂滅為楽(じゃくめつゐらく)と響くなり。


近松門左衛門『曾根崎心中』





ご隠居さん どうしたの。 目を白黒させて。それに,突然,近松門左衛門が飛び出して。頭,大丈夫?


***



どうもこうも,ありませんよ。一体,この国はどうなるんだろうね。


174万人を超える戦闘員,39万人を超える民間人の犠牲者を出した戦争の悲惨さも,雨霰と降り注いだ焼夷弾の恐怖も何も知らない金持ちのぼんぼん(昭和29年,1954年 生まれ)が,暴走を始めたね。焼夷弾の落ちてくる音の不気味さは,経験した人間 (生憎,私もその一人です) にしか分らないからね。とにかく,こうゆう輩が,暴れ出すと,始末に負えないんだよ。


靖国神社を参拝して,間の抜けたコメントをしてみたり,彼の奇怪な行動には我慢ができないよ。


国の最重要課題は,拉致問題と言ってみたかと思えば,福島の事故こそ,全力で取り組むべきと言ってみたりしながら,実際には,君の知っている通りだからね。なんにも分ってないんだよ。


2011年2月以来,今日まで,多数の記事を書いてきたんだけど,いま読み返してみると,その内の半数以上が, 【ぼんぼんの暴走】 を憂える記事だね。最近書いた記事のごく一部を,以下に再現しておきたいと思います。ここでは,2014年の5月から10月までの記事から,ピックアップするよ。




満州の妖怪 と その末裔 安倍一族 巻の1 - 巻の6

殿 ご乱心の逆噴射

ゴルフ と 民と

戦争 と 平和 と 死の商人


集団的自衛権 が もたらすもの 戦争の悪夢 再び



怪鳥飛来す 日米安保条約



集団的自衛権の行使 安倍内閣総理大臣の記者会見



「今日の ひとと 言葉」裸の王様の巻




2011年に遡って,じっくり目を通しなおしてほしいね。伊丹万作じゃないけど,わが民族は,何度も繰り返し覚え返さないと,すぐに忘れてしまう性癖があるようだからね。





*




巨大地震,津波,原子炉災害と続いたあと,改めて認識させられたのは,事に当たったリーダー達,そのリーダー達が作り上げている組織に,ビジョン,哲学,行動力などが完全に欠如していたことだね。


これは今回の出来事に限ったことではないよ。明治維新以来,時の為政者がただひたすら “坂の上の雲” を追いかけて作り上げた日本の組織の成り立ちに起因する極めて根の深い深刻な問題なんだ。 荒田洋治 『日本の科学行政を問う 官僚と総合科学技術会議』 (薬事日報社,2011)


昔,「上がアホやから」と自らの球団を批判して首になった選手がいたよ,覚えているかい。この話は事実無根だったとのことだけど,「上がアホやから」組織が壊滅するのは真実であり,言い得て妙と言わざるをえないよね。

40年近く前に観た『八甲田山』(森谷司郎監督作品,東宝,1977)をふと思い出すことがあるよ。リーダーの資質を問うという点でも話題になったでしょう。別々のルートで山に入った二つの隊の運命が,指揮官の決断によって,分かれるんだ。付け加えると,出演していた高倉健が印象的だったね。

ここまで書いてくると,思い出されるのは 勝海舟 (1823-1899)の言葉だね。


おれが始めて亜米利加へ行って帰朝したときに,御老中から,「その方は一種の眼光を具えた人物であるから,さだめて異国へ渡りてから,何か目をつけたことあろう。つまびらかに言上せよ」とのことであった。・・・・

再三再四問われるから,おれも,「さよう,少し目につきましたのは,亜米利加では,政府でも民間でも,およそ人の上に立つものは,皆その地位相応に怜悧でございます。この点ばかりは,全くわが国と反対のように思いまする」と言ったら,御老中が目を丸くして,「この無礼者控えおろう」と叱ったっけ。ハハハハハ

高野澄(編訳)『勝海舟文言抄』(徳間書店,1974,238ページ)



*




平成27年2月11日(すなわち,今日)の朝日新聞の1面,2面,3面の見出しだけを拾ってみるよ。前に何度も言ったけど,別に,この新聞である理由はないよ。ただ,昔から,何となくとっているだけ。

ともあれ,今日の新聞は,現在,そして近い将来の日本に関わることの,見事な要約だよ。暗澹たる気持ちにならないかい。




1面

ODA政策 転換
非軍事限り軍 支援
「国益を重視」 鮮明
新大綱閣議決定
周辺事態法 存続へ
政府・自民方針「恒久法」新設後も
テロ資金対策強化 採択
G20声明 日本が働きかけ

2面

軍事転用の懸念潜む
防止基準,盛られず
中国に対抗,加速へ
見返り求める支援へ一変


3面

安保法制 自公せめぎ合い
恒久法実現へ自民配慮
周辺事態法「存続」公民なお警戒
周辺事態法「存続」

政府・自民党が周辺事態法の存続を決めたのは,公明党内の反発が強い恒久法の実現に向けて,同党の譲歩を引き出すためだ。安倍晋三首相が「切れ目のない安全保障法制の構築」を目指すと主張する今回の安保法制で,恒久法の制定は政府・自民党にとって「絶対に譲れない一線」(首相周辺)だ。

「存立事態」でも主張に差

周辺事態法 日本の平和と安全に重要な影響を与える武力紛争などの事態を「周辺事態」とし,自衛隊が行える活動内容を定めた法律。1999年制定。政府が周辺事態と認定すれば国会の事前承認を原則として自衛隊による補給や輸送など米軍への後方地域支援が可能となる。


追記

2015年2月21日 朝刊 1面


自衛隊活動 大幅に拡大

与党協議に政府案 公明に慎重論

閣議決定 逸脱の恐れ


2015年2月24日 朝刊 1面


「文官統制」見直し法案

防衛庁方針 制服組,背広組と対等






***



前に書いた伊丹万作の言葉を,ここでもう一度,じっくり噛みしめてほしいんだ。

きけ 伊丹万作 の こえ


伊丹万作 『戦争責任者の問題』 (『映画春秋』創刊号・昭和二十一年八月)
特に重要な部分を抜き書きするよ。


*


多くの人が,今度の戦争でだまされていたという。

いくらだますものがいても,だれ一人騙されるものがいなかったとしたら,今度のような戦争は成り立たなかったにちがいないのである。

「だまされていた」 といつて平気でいられる国民なら,おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや,現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。






未完



追記[重要]


平成27年2月12日(すなわち,以上の記事を書いた翌日)の朝日新聞夕刊 [5面 特集]に掲載された,作家・作詞家の なかにし礼 さん の言葉から:


 ――戦後70年を今の状況で迎えることをどう思いますか。


 安倍政権になってね,日本はブレーキのとれた暴走列車のように猛烈な勢いで下り坂を突っ込んでいる。誰も止められない。マスコミも止められない。核兵器反対や反原発や9条を守れということがね,あと一歩で70年という時になって,いざ実を結ぶべき時になって,すべてが崩壊していく。相手はどんどんやるんだから。憲法違反もOK。最高裁も機能していない。


 ――戦争を知らない世代が増えています。


 安倍さんも戦争を知らない。祖父の怨念を引きずって行動している [荒田追記] 。それにみんなが付いていく。「この道しかない」とは本当に怖い言葉で,何でもOKになってしまう。かつて「満蒙は日本の生命線なり」とか「アジア解放」とか言いながら真珠湾攻撃に至ったように。僕は日本が丸腰であるべきだと思うぐらい,日本のこの前の戦争は罪深かったと思っています。その罪深さを忘れるわけじゃないですか。歴史を修正して。

 僕は戦争経験者だから、国家はどんな残酷なことも,どんな非道なこともするんだということを知っているから。絶望の中でなお何かをする論理がね,いま組み立てられないんですよ。


 ――先は真っ暗だと。


 僕は絶望しているんですよ。こんな時代がね、生きてる間に来るとは本当に思わなかった。もしこの記事を締めくくるとすれば,「絶望の中にあってどういう抵抗の方法があるのか,目下思案中である」かな。


 ――その方法はありますか。


 一時でも長く戦争のない時間を延ばすことが最低限の知性であり,抵抗であろうと思うんですよ。正直にものを書くしかない。自分の書斎で書きためていく。それが死後発見されるかもしれないけど,それでもいい。






























































by yojiarata | 2015-02-11 21:57 | Comments(0)
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