きけ 伊丹万作 の こえ



ご隠居さん 伊丹万作さんというのは,どうゆうお方ですか。


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伊丹万作(1900-1946)は,監督,脚本家,俳優として日本映画の基礎を築いた人物だよ。

特異な作風で,日本の映画史に大きな足跡を残した伊丹十三(1933-1997)の父親です。ちなみに,作家の大江健三郎は,万作の娘婿。十三の悲劇的な死については,今でも話題になるよ。


ところで,映画ファンの君のことだから,伊丹十三の 『マルサの女』 など,観たでしょう。出演した宮本信子(十三の奥方)が生き生きと演技していたのが印象的だったね。



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先日の日曜日(10月19日),NHK特集 「カラーでよみがえる 東京100年の映像物語」 を観たんだ。その時,番組が終わりに近づいた時,伊丹万作が,太平洋戦争直後の1946年(昭和21年),ある記事を執筆していることが,ほんのちょっとの時間だけ,放送されたんだ。


この,ほんのちょっとの放送を聞いて,わたしは,ドキッとして,直ちにネットで検索し,伊丹万作の書いた文章を読んだよ。これは,すごいよ!

今,すべての日本人に読んでほしい記事だよ。 


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なんでも,安倍内閣は,エボラ対策で派兵されるアメリカ軍を,自衛隊を送って手伝えと言われているそうじゃないか。日本も,これからどうなるのかわからないよ。アメリカにノコノコついていって,戦争に巻き込まれ,あとで,” しまった,ダマサレタ” と泣いても遅いからね。

私が,どうしてこんなことを書きだしたかは,伊丹万作の記事を読んでもらえば,わかるよ。



                  
伊丹万作『戦争責任者の問題』
(『映画春秋』創刊号・昭和二十一年八月)


特に重要な部分を抜き書きするよ。 後で,全文を読んで下さい。


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多くの人が,今度の戦争でだまされていたという。

いくらだますものがいても,だれ一人騙されるものがいなかったとしたら,今度のような戦争は成り立たなかったにちがいないのである。

「だまされていた」 といつて平気でいられる国民なら,おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや,現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。




伊丹万作の言葉が,重く響くよね。





未完





































































































































































by yojiarata | 2014-10-21 22:00 | Comments(0)
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