暁の超特急:吉岡隆徳   伊東浩司 から 桐生祥秀へ



ご隠居さん 「暁の超特急」って何なの?


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男子 100m走の話題です。100年以上も前のことから始めるから,超後期高齢者の昔話を聞いてよ。


暁の超特急


吉岡隆徳 よしおか・たかよし (1909年(明治42年)-1984年(昭和59年))は,昭和初期に活躍した陸上短距離選手です。東京高等師範学校(現在の筑波大学)を卒業。元東京女子体育大学教授。本名である「たかよし」のほか,通称で「りゅうとく」ともよばれていたんだ。身長165 cm,体重 61 kg。


吉岡 隆徳は,1932年8月,第10回 ロサンゼルス・オリンピックで,東洋人初の100 m 6位入賞を果たしたんだ。

その後,1935年に,10秒3 (手動時計)の世界タイ記録をマークしているんだ。すごいでしょう。小さな身体でね。
  

吉岡隆徳のあと,日本人のオリンピックの男子陸上・短距離種目での決勝進出者は,1992年,バルセロナ・オリンピックで 400m走に出場した高野進まで現れなかったんだよ。

吉岡は,当時のスポーツ記者によって, 「暁の超特急」 とよばれていたんだ。子供の絵本にもなっている英雄だよ。私の子供の時代と重なり,絵本のことを含めてよく覚えています。



日本人選手による記録



1位  10秒00 (風速 +1.9) 伊東浩司 (富士通) バンコク 1998年12月13日

2位  10秒01 (風速 +0.9) 桐生祥秀 (洛南高等学校) 広島 2013年4月29日 

3位  10秒02 (風速 +2.0) 朝原宣治 (大阪ガス) オスロ 2001年7月13日


伊東浩司は,現在,100 メートル走の日本記録保持者。

2009年3月30日より,神戸市教育委員会の教育委員, 2011年4月より,関西学生陸上競技連盟のヘッドコーチ,2011年11月より,日本陸上競技連盟強化委員会短距離部長を務めておられます。

伊東 浩司 いとう こうじ 1970年1月29日生まれ
身長182cm 体重72kg(不確実,ネットに記載されているデータ)


中学時代から全国大会で活躍し 1998年には 200mでも 当時の日本記録を樹立したんだ (現在でも歴代2位)。アジア大会で,現在も日本記録の10秒00を出したとき,実はかなりの余力を残してのゴールだったそうだよ。舞台が準決勝だったこともあり,タイムを意識せず 最後は流してのゴールだったので,もし全力で駆け抜けていたら,9秒台は確実であったと言われているんだ。だけど,済んだことだからね。実際はどうだったかは,今となっては,誰にも分からないよ。

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伊東浩司選手



伊東浩司が10秒00の日本記録を樹立して以降の15年で,伊東を含めて,10秒0台を記録した日本人選手は,現在,大きな期待と注目を集めている 桐生祥秀を加えて7人だけだよ。


桐生 祥秀 きりゅう よしひで
彦根南中(滋賀) → 洛南高(京都) → 東洋大

1995年12月15日生まれ(18歳)

身長 175 cm, 体重 68 kg

100 m, 10.01(2013.4 織田記念国際) 日本歴代2位,ジュニア日本記録,日本高校記録。
200 m, 20.41(2013.6 高校総体近畿予選会) 日本高校記録。

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桐生祥秀選手



10.00 の壁



世界で最初に10秒の壁を破ったのは,45年前,アメリカ のジム・ハインズ (1968年10月14日)。記録は,9.95。1996年に行われたアトランタ・オリンピックの100m決勝では,スタートの反応時間が一番遅かった。特に隣のレーンのフランク・フレデリクスからは100分の3秒ほど遅れてのスタートだったにもかかわらず,優勝。タイムは,当時の世界記録を100分の1秒更新する9秒84の世界新記録。

これは,1968年に100 m に電動計時が導入されて以来,初めてアメリカ人選手以外による世界記録更新という快挙となったんだ。

このあと,9.97 (カール・ルイス,1983年),9.86 (同じくカール・ルイス,1991年),9.79 (モーリス・グリーン,1999年),9.69 (ウサイン・ボルト,2008年),9.58(ウサイン・ボルト,2009年)


これまで10秒の壁を突破した選手は84人。84人のうち2人以外は全てアフリカをルーツとする選手です。



ロンドン・オリンピック


ロンドン・オリンピック 100m決勝では, 出場選手8人中7人が9秒台だったよ。8位のアサファ・パウエル 11.99 は,足の負傷をおして出場した結果だからね。 物凄いレベルだね。


優勝したのは,ボルト。優勝タイムは,9.63。

ボルトは,身長196 cm,体重 94 kg。 短距離選手は身長が180 cm台の選手が多く,190cm 以上の長身の選手はスタート時の静止状態からの加速が鈍くなるため一般に不利とされるるんだけど,ボルトは278 cm の非常に大きなストライド走法を活かしレース中盤から加速して最高速に達し,一気に飛び出す,若しくは他を引き離す後半追い込み型です。

ボルトは,2009年の8月,ベルリンで9秒58(追い風0.9m)の世界新記録を出しているよ。


順位  走行    名前              国名        反射時間     記録
     レイン             

1位   7    ウサイン・ボルト       ジャマイカ       0.165     9.63

2位   5    ヨハン・ブレーク       ジャマイカ        0.179     9.75

3位   6    ジャスティン・ガトリン    アメリカ合衆国     0.178     9.79

4位   4    タイソン・ゲイ         アメリカ合衆国     0.145     9.80

5位   8    ライアン・ベリー        アメリカ合衆国     0.176     9.88
 
6位   9    チュランディ・マルティナ   オランダ         0.139     9.94

7位   2    リチャード・トンプソン    トリニダード・トバゴ  0.160     9.98

8位   3    アサファ・パウエル     ジャマイカ         0.155     11.99

風 +1.5 m/s


表の中の反射時間というのは,私が勝手に考えたのだけど,スタートの合図から,どれくらい素早く走り出せるかの時間だから,大変重要ではないでしょうか。

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ロンドン・オリンピック 100m 決勝 (スタート直後)


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優勝したウサイン・ボルト



ボルト,ブレーク,ガドリン,ゲイの身長,体重


ボルト          195cm,94 kg

ブレーク         180cm,76 kg

ガドリン         185 cm,79 kg

ゲイ           180 cm,75 kg


日本人選手が,身長,体重がひどく劣っているわけでもないんだけどね。身長・体重もさることながら,この「筋肉隆々」をみただけで,コリャとてもカナワンという気がするよ。

  
世界チャンピオン,五輪チャンピオン,世界記録保持者の3つのタイトルを独占した選手がこれまでに,カール・ルイス,ドノバン・ベイリー,モーリス・グリーン,ウサイン・ボルトの4人だけいます。物凄い記録だね。



スポーツと体力



全仏オープンは,パリで第2日を迎え,男子シングルス 1回戦で 第9 シードの 錦織圭が,世界ランキング59位 の マルティン・クリジャン(スロバキア)に 6―7,1―6,2―6 のストレートで敗れたよ。錦織は,全仏オープンは4度目の出場,1回戦で敗退したのは初めて。どこかを痛めていると聞いたけど。

いろいろ事情はあるんだろうけど,それは誰にも同じ。肝心の時になって,色んなところに障害が出るのは,やはり,体力の差だと思うね。

素人の私が意見を述べるのは,変だけど,伊東浩司選手の走り方に,日本の陸上競技・選手が将来歩むべき道があるような気がするんだけど。どうでしょうかね。





未完

by yojiarata | 2014-05-31 17:13 | Comments(0)
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