高慢 と 偏見  最高裁 と 集団的自衛権



突然 変な話になりそうな雰囲気だね。ご隠居さん。

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変だと言えば,変かもしれないけど,重要な話なんだ。

集団的自衛権のことが話題になっているでしょう。この問題では,自民党と公明党の関係が怪しくなってきたよね。もともと,両者の関係は,” 同床異夢 ” といったところだけど,今度はちょっと深刻のようだね。

4月18日の朝刊に,大きな見出し「集団的自衛権 党是をかけて」の記事が掲載され,「真っ向議論へかじ切った首相」とあるよ。「公明は猜疑心」とも書かれています。

バサッと言ってしまえば,アメリカが危険に曝された時には,日本が自衛隊を派遣し,何者かが日本に攻めてきたら,アメリカ軍が援軍を出すということだよ。

これは大変なことですよ。

1) アメリカを援助するために,自衛隊を送り出せば,自衛隊は戦争に巻き込まれかねません。日本国憲法では,紛争解決のために武力を使わないことが明記してあるからね。4月17日のクローズアップ現代 のブログをもう一度読んでちょうだい。

2) 日本をアメリカが助ける事態は想定できても,日本がアメリカの危機にあたって,自衛隊を派遣する効果は考えにくくないかい。自衛隊がちょろちょろ走り回って,アメリカを助けることなど,あり得るだろうか。ちょっと,滑稽な話だよ。” 噴飯もの ” といってよいのではありませんかね。

2,3日前のテレビのニュースで,自民党の高村副総裁の驚くべき発言をきいたよ。

高村副総裁は,1959年の 「砂川事件」 最高裁判決を持ち出し,集団的自衛権を容認すべきたと唱え,あろうことか,あるまいことか,(出来るだけ正確に引用すると)

”アメリカの軍事力は,この所,低下しているから,日本の自衛隊が助けなければならない事態が,今後,度々発生するだろう。

と仰るんだ。アメリカだって,この発言をきけば,決して愉快じゃないだろうね。気を悪くすると思うよ。


最近の新聞から,高村発言を念頭に,集団的自衛権に関連した記事を引用しておくよ。



自民「行使容認」に力技? 集団的自衛権,砂川事件判決を根拠

公明「論理の飛躍」



集団的自衛権の行使容認を巡る自民党内の意見集約が本格化する中,行使容認の根拠として,1959年の「砂川事件」最高裁判決が急浮上してきた。行使容認派は,最高裁が集団的自衛権の行使を否定していない論拠だと位置づけ,党内の説得に当たるが,公明党からは「論理の飛躍だ」といった批判が出ている。

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高村副総裁の発言

「この判決が,私が知る限り,最高裁が自衛権に触れた唯一無二の判決だ」。3月31日,集団的自衛権をめぐって議論した自民党の安全保障法制整備推進本部の会合。講師役の高村正彦副総裁が160人の議員を前に持ち出したのが,砂川事件の判決だった。

裁判自体は米軍駐留の合憲性が争われたが,高村氏が重視したのは,判決が自衛権に触れて「わが国が自国の平和と安全を維持し,その存立を全うするために必要な自衛のための措置をとりうる」とした部分だ。

高村氏はこの判決から,日本の存立のための必要最小限度の措置には,集団的自衛権の一部も含まれるという「限定容認論」を主張している。31日の本部の会合では,日本を守るために活動する米艦船を自衛隊が防護する事例を挙げ,「集団的自衛権であっても,『必要最小限度』に当たるのではないか」と語った。

2014-04-03  朝日新聞朝刊 4 総合


それにしても,高村副総裁は,ピントはずれというか,方向感覚のわからない人物だね。そのくせ,威張っているでしょう。我々としては,威張られる理由は全くないんだけどね。以前,池澤夏樹氏が新聞に書いておられたけど,議員さん全員,国民によって選ばれたんだ。国民から徴収した税金によって食べているんだからね。選んだ方も悪いけど,選ばれた議員さん方は,ただ威張るんじゃなく,もっと謙虚であってほしいよ。もっともこれは,高村氏に限ったことではなく,総裁を含めた自民党政権全体について言えることだけどね。


というわけで,全く関係ないんだけれど,何となく,200年前に書かれたジェーン・オスチンの小説の題名を思い出してしまったというわけです。



最高裁は 本当に最高か?



半年ほど前に,「まだ最高裁があるんだ」 をこのブログに書いたんだけど,もう忘れただろうね。

もう一度読んで欲しいんだけど。

学校で教わる,「三権分立」の原則は百も承知の上で,最高裁の判決が,時として,国の重要な政策に影を落とすことが無くはないという趣旨の記事を書いたんだ。

もっとも,世界には,国家がすべてを決め,裁判所がその決定に従うことになっている独裁国家もあるようだけど。



4月14日(朝刊)に掲載されたその後の動き


見出し(だけ)を引用するよ。


1面

始まりは安倍・高村会談  集団的自衛権の「限定容認論」  「砂川判決」論拠に


3面

限定容認論 支えに 答弁

解釈変更先送り 石破氏提案,首相は難色

高村正彦・自民党副総裁 「立憲主義に反しない」

小林 節 慶応大名誉教授 「権力による憲法泥棒」


37面

砂川 なぜ今 

無罪書いた判事「何でこんな議論に」

被告「行使の根拠 こじつけ」 再審請求へ



ちなみに,3面に出てくる とは, 大和魂と靖国神社 に登場する現総理大臣のおじいさま・岸信介です。安保改定の時の総理大臣だよ。

あの時のことを,デモに参加し,国会前にいた永六輔が,「涙がこぼれないように,上を向いて歩こう」と作詞したんだ。作曲は中村八大。のちに御巣鷹の事故で他界した坂本九が歌い,すき焼きソングとしてアメリカなどで大ヒットしたけどね。

前に書いたと記憶しているけど,「新安保の成立」によって,オスプレイが飛ぼうと,ヘリコプターがどこに落ちようと,日本は黙っているしかなくなったんだ。




未完

by yojiarata | 2014-04-20 07:20 | Comments(0)
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